「やあ また会ったね」
「久しぶり」
「やっぱジェンダーとか語るの?」
「いきなり何だい。てゆーかジェンダーの意味わかってるの?」
「生物学的性に対する、社会学的性のことでしょ?」
「その意味をわかってるのかい?ってことだよ」
「わかんないよ。性に生物も社会もあるもんかって思ってるもの」
「そうか、そういう考えではこれからの世の中、生き辛くなるかもね」
「でも言わせてもらうけど、女性差別なんかしたことないよ?」
「ほら いきなり『女性』って言葉が出てきた。そもそもその時点で女性を一段低く見てるってことじゃないの?」
「そんなことないよ。女性好きだもん」
「そういう問題なのかな…」
「女性が好き。で、女性を差別してもいない。これで問題あるのかな?」
「う〜ん。ないのかもね。実際のところは」
「でしょ?」
「確かに難しい事言ってても始まらないしね」
「そうだよ?そんなこと考えてる暇があったら楽しいデートの方法を考えた方がいいよ」
「どんなデートが楽しいデートなの?」
「えとね、女の子が家に来て、2人でテレビ見て食事作って夜になったら寝るんだよ」
「楽しいのかな、それ…。でも確かに性差別的な感じがないね」
「差別は『差別されてる』っていう本人の気持ちが問題なんでしょ?女性運動の運動家みたいに差別されてるっていう気持ちを喚起するような事はどうかと思うよ。」
「彼女らからすれば、差別されてるってこと自体に気付かないような社会のシステムに問題があるってことなんだろうけど」
「そういうのどうなんだろう?幸せに基準を作って押し付けるのと一緒だと思うな。例え宗教に騙されてても、本人幸せならそれでいいと僕は思う。差別されてないって思ってるならそれでいいと思う」
「君は田嶋先生にコテンパンにやられるね 笑」
「田嶋先生?誰ソレ。」
「まあいいよ。君は女性が家事とかやるべきだと思ってるの?」
「思ってないよ。思ってないけどやってほしい 笑。面倒だから」
「相手の女性だって面倒だと思うんじゃないかな」
「ああ そうか。誰だって面倒なんだね。でも相手のために何かしてあげたいって気持ちがあるならどっちがしても別にいいよね」
「どっちもしてあげたいって思ってなかったらどうするの?」
「何言ってるの。どっちも思ってなかったら一緒にいないでしょ?」
「そうだね」
「そうだよ」
「なんか君にいいくるめられて女性蔑視を植え付けられてる気がするよ」
「そんなことないよ。女性も男性も関係ないよ。尊敬に値する人ってのは性別に関係ない。ロクでもないヤツは男だろうが女だろうがやっぱりロクでもないんだよ」
「確かにそうだね。でも君、デートの方法は考え直した方がいいよ 笑」