
いよいよPRIDEが近づいてきた。ご存知ない方のために少し説明しておこう。PRIDEというのは、なんでもあり(バーリトゥード)ルールで行われる格闘技の大会の名前で、言うなれば「投げ、関節技ありのK1」みたいなものである。(なんでもありと言っても、噛み付きとか目潰し、金的への打撃は不可)
『アルティメット大会』というのはご存知だろうか? これもやはり10年ほど前から始まった、バーリトゥードルールで行われる格闘技の大会の名前である。PRIDEと比べると、「顔面への肘打ちあり、頭突きあり、後頭部への打撃あり」という、さらに凄惨なルールで行われる危険な大会で、開催当初は凄まじい流血試合が行われ、アメリカで試合の開催が禁止される州が続出したことでも有名である。
400戦無敗で知られるヒクソングレーシーの弟、ホイスグレーシーがほとんど打撃技を使わず、自らもほとんど無傷で2大会連覇を遂げたことで、アルティメット大会はグレーシーの名を世に知らしめた。「グレーシーはすごい! グレーシーは世界最強の流派だ!」と今でも信じてやまない人は世界中に腐るほどいる。
そのグレーシー一族に、日本人で唯一勝利をあげ続け現在までバーリトゥード無敗の男が、我らがヒーロー、IQレスラー桜庭和志である。PRIDEは、桜庭が主戦場としている大会であり、今回僕がわざわざ大阪まで行くのは、この桜庭を見たいからに他ならない。
PRIDEの第一回大会では高田明がヒクソングレーシーに秒殺され、東京ドームまで見に行った僕は、プロレス神話の崩壊にがっくりきたのを記憶している。もう個々の流派や団体によって優劣を語る時代は終焉を迎え、今は個人の持つポテンシャルで最強を語る次元に突入しているが、それでもこの「グレーシー対プロレス」という図式は、格闘技ファンの心を魅了してやまない。
ということで、今回桜庭対ハイアングレーシー、あるいは桜庭対ヒクソングレーシーの試合をとても楽しみにしていたのだが、なぜか対戦相手はグレーシーとは縁もゆかりもない無名の選手なのだそうだ。「なんやそれ……」である。
しかしmiffeyパパの情報によると、相手は猪木が見出したなかなかのツワモノらしい。まあ これも楽しみではある。桜庭なら必ず面白い試合を見せてくれるだろう。
10月31日 大阪城ホール。関西への2度目の遠征だ。
待ってろ! 桜庭!! ……ってまるで僕が対戦するみたいな。
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