
我が家には2匹の猫がいる。僕は本当は犬の方がいろんな意味で好きなのだが、飼いやすいという点では猫に軍配があがる。とにかく手がかからないし(散歩不要)、臭くないし(驚くほどの体臭の無さ)、うるさくない(お腹がすいたときだけか細く鳴く)。
これを読んでいるあなたはいったいいくつの犬種があげられるだろうか? 柴犬、秋田犬、スピッツ、チワワ、ラブラドールリトリーバー、ポメラニアン、セントバーナード、ビーグル、シベリアンハスキー、ドーベルマン、シェパード、etc……。恐らく挙げていったらキリがないくらいの名前を思いつくだろう。
では猫はどうだろう。猫種の名前をいったいいくつあげられるだろうか? 多分5〜6個がせいぜいではないかと思う。実際、犬種というのは何百種類もあるのに対して、猫種というのは数十種類しかないのだ。知らなくても無理はない。
よく猫を飼っていると言うと「へ〜、なんていう種類の猫?」と聞かれるのだが、名前を言って知っていた人に会ったためしがない。うちの猫はソマリという種類なのだが、冷麺を読んでくれてる人で知っている人は果たしているのだろうか? 知っている人は相当な猫ツウである。
ソマリというのはアビシニアンという短毛種の長毛版である。長毛と言ってもペルシャ猫のような長さはなく、胸のあたりと尻尾の部分が多少長いだけで、パッと見は、イタチとキツネのあいの子のように見える。いつも「アビシニアンの毛を長くしたような種類の猫です」と答えるのだが、そもそもアビシニアンをほとんどの人が知らないのでそれ以上説明のしようがなくて困るのであった。
で、いつも不思議に思うのだが、犬や猫は種類によってほとんど性格が決まっているのである。ソマリは人なつっこく、撫でられるのが大好きで、音に敏感という性質を持っている。もちろん多少個体差はあるにはあるのだが、ほとんど無いといっても過言ではない。ソマリであれば9割くらいの確率でこの性質の持ち主なのだ。人間で言えば「黒人は全員ダンスが得意で怒りっぽい」といっているようなものなのだが、人間は人種によってそれほどの違いはない。実に不思議なことだ。
ちなみにうちの2匹のソマリは腹違いの姉妹で、姉が「アルティスピノーサ」、妹が「ラミレジィ」という名前である。正式名で呼ぶと長ったらしいので「アル」「ラミ」と呼んでいる。昔から長ったらしい正式名を略称で呼ぶのが由緒正しいペットの命名法だと信じているので、このような名前をつけた。名前の由来はわかる人にはわかるかもしれない。一応秘密にしておこう。
この姉妹が実にかわいい。飼い主の身びいきを差し引いてもかなりのかわいさだ。見た目もさることながら、その人なつっこさが素晴らしい。我が家に来るお客さんはほとんど例外なく彼らの虜になるくらいだ。特に姉の「アル」の方が面白いヤツで、まるで犬のようなのだ。呼ぶと飛んでくる。猫を飼っている人はわかるだろうが、名前を呼ばれて必ず飛んでくるというのはちょっと猫では考えられない珍しい事なのだ。
というわけで、本当は犬好きの僕なのだが、彼らには大満足している。長生きしてほしいものだ。
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