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2000年12月15日

君は何台のWalkmanを買ったのか

SONYにはやられっぱなしである。大メーカーSONYがネットで話題になるときは、悪口と相場が決まっている。Microsoftが「ゲイツ」、Windowsが「ゲイツOS」などと揶揄されるのと非常に似ている現象だ。これは単に愛用しているユーザーがが多いからに他ならない。「Microsoftが嫌い」「SONYが嫌い」という人が目立つのは圧倒的な数のユーザーがいるからだ。ある種の寡占状態にある業界では、それ以外に選択肢がないというジレンマから、こういう愛憎半ばの不満が常についてまわる。

僕もご多分にもれず、Microsoftは嫌いだし、SONYも嫌いである。しかしWindowsを使っているし、VAIOを使っている。嫌い嫌いと言いながら、結局気になる存在なのだ。OSでは事実上デザイン関係でMACが多少がんばっている程度でほぼWinの独占と言っていい。PC本体では選択肢はたくさんあるが、一歩抜きん出てセンスがいいのはやはりSONYだ。VAIO C1の対抗馬を探すと、かろうじて富士通のLOOXが挙げられるが、このサイズのミニノートではC1の圧勝と言っていいだろう。ノートパソコンの市場はVAIOを中心に回ってるといっても過言ではないかもしれない。他社はVAIOに追いつけ追い越せで新製品を開発しているし、価格の決定も必ずVAIOを念頭においている。

思い起こせばSONYに決定的な不信感を持ったのはやはりビデオのベータだろう。ベータは今考えても非常に優れたものだったと思うが、結局市場では負けた。SONYの市場に対する読みの甘さが招いた大失敗である。画質や再生開始速度、メディアの小ささよりも、消費者は長時間録画の方を取ったのだ。そこで踏ん張ってベータを作り続けていればまだしも、SONYはあっさりとVHSに白旗をふり、ベータに見切りをつけてしまった。僕の場合、映画を収めた膨大な量のベータのテープが無駄になった。これが不信の第1歩である。今また、メモリースティックなどという独自規格の記憶メディアを盛んにアピールしているが、これもいつ見切りをつけられるかわかったものではない。その他にも故障が多いとかサポートが甘いとか、いちいちあげていたらキリがないほど不満はある。

なのに、今日僕はまんまとSONYの商売っ気にやられて、またSONY製品を買ってしまった。VAIOのオフィシャルサイトをつらつらと見ていたら、C1専用のキャリングバッグが目についたのだ。ノートの持ち運びというのは結構難題で頭を抱えるのだが、このバッグは素晴らしい。なんとポーターで有名な吉田カバンとのコラボレーションなのである。

ただ単にノートを安全に持ち運べるバッグというのはいくつも出ているが、本当にかっこよくて身に付けたいと思うものは今までひとつもなかった。むしろPC専用バッグなんかかっこ悪くて恥ずかしくて持ち歩けるか!! と思っていたくらいである。それがポーターときたものだ。機能性はもちろんのこと、デザインも文句なしである。これを買わずにいられるだろうか? 吉田カバンに製作を依頼したSONYは、やはり無骨でセンスのない他メーカーとは一味もふた味もちがうと感心させられた次第である。

しかしまたいつの日か手痛い裏切りにあって、可愛さ余って憎さ100倍となるのだろう。SONYというのはそういうメーカーだ。でもとりあえず今はわくわくしながらバッグの到着を待つとしよう。



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