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2001年01月06日

リチャード・スタークへの敬愛の念

クロムハーツに骨抜きにされて、はや5年ほど経つ。説明するまでもないかもしれないが、クロムハーツとはハード系シルバーアクセサリーで絶大な人気を誇るカリスマブランドである(なんかこの言い方は陳腐で、クロムハーツに対する冒涜のような気もする)。

なんといってもクロムハーツの魅力はデザインにある。よくごついシルバーリングというと、すぐにドクロだのなんだのという悪魔的なデザインを思い浮かべる人がいるが、クロムハーツはそういったデザインとは一線を画している。オーセンティックと言うか、トラディショナルと言うか、そういうモチーフを非常に抑制の効いたデザインに仕上げてあるのが特徴である。掲示板で僕専用のアイコンになっているあのデザインはクロムハーツのケルティックドッグというモチーフだ。

僕は一目見たときからこのクロムハーツのシルバーアクセサリーに魅せられた。それまでおよそアクセサリーなどとは無縁の人だったのだが、何かひとつでいいからこれを身につけたい! という衝動にかられた。しかしこれが驚くほど高価なのだった。平均的なリングで大体7〜8万円する。シルバーというのは、素材自体はとても安価なものである。これがクロムハーツでもなんでもないノーブランドのシルバーリングなら、2000〜3000円もあれば買えてしまう。財布などは10万円する。財布をつるすチェーンなどはそれだけで50万円(!!)する。僕が買い集めたものも全部あわせると50万円くらいにはなる(!!)。

クロムハーツを買うという行為は、シルバーを買うという意識で行うものでない。「クロムハーツという名の物語」を買うことなのだ。だからその物語に何の感銘も受けない人の目には、なんてあほらしい高い買い物なのだろうというふうに映る。しかしこの物語に魅せられた僕のような人種にとっては、全く高いという気がしない。むしろ安いクロムハーツなど(そんなものはないのだが)欲しくないとまで思うのである。

僕は左の耳に2つのピアスの穴があいている。これはピアスがしたくてあけたのではない。クロムハーツという物語を身にまとうためにあけたのだ。だから女の子がよくやるように、その日の気分によってピアスを変えるということもない。一生このままだ。ちなみにこの2つの穴は非常に特殊な場所にあいており、クロムハーツのようなでかいピアスじゃないとどうにも格好がつかない。

しかし悲しいかな。僕は単なるリーマンなのであった。ウィークデーには2つの穴が寂しく風を通している。クロムハーツ的な生き方に身を投じることができたらなぁ……(詠嘆)



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