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2001年01月18日

せめて扉だけでも……

ROLEX

本文とは関係ないんだが、3日連続でロレックス写真というのもなんか楽しいかなと思うのでバカボが買ったものと同モデルのカタログ写真を載せておく。文章の最初に写真が載っているだけで、なんだか高級なコンテンツな気がするのでなかなか気に入っている 笑。

それと昨日の補足。手に入れていないのだが、すごく欲しかったものに「ジェット水流で石とか鉄とか切っちゃう工作機械」がある。あまりにも個人で所有するには無意味なものだが、欲しいものは欲しいのだから仕方ない。しかしこんなものを手に入れても置く場所すらない。もしも手に入ったら車とかを真っ二つに切ってみたいものだ。

で、今日の本題は「訪問販売」。僕は訪問販売に非常に弱い。自分自身が外回りの営業をやっているため、彼らの辛さを痛いほど知っているからだ。まず玄関先で追い払うようなことが出来ない。とりあえず話は聞いてあげることにしている。話を聞くと、よっぽどひどいものか、よっぽど高価なものじゃない限り買ってしまうのだった。

ヤクルトのお姉さんが最近うちの会社に寄るようになったのだが、一番初めに入ってきたときの顔が忘れられない。「絶対こんなところで買ってくれるわけないよなぁ……」というような、少しおどおどしていて自信なさげな表情で営業をかけてきたのだ。僕は元々この手の「お子様飲料」が大好きなので、すぐにその場で1パック買ってあげた。そしてそのときの彼女の表情の輝きようと言ったら! それ以来彼女は毎週1回は必ずうちに寄り、しっかりとヤクルト製品を売っていく。「ミルミル」「ミルミルE」「ジョア」「ビフィール」「ヤクルトL」などである。

このようにいつもいい結果に結びつけばいいのだが、中にはどうしようもないものもある。以前手打ちそば(こんなものまで訪問販売しているのだ)を売りに来たおじさんがいて、僕はすぐに3袋買ってあげたのだが、これが不味い。美味しければ定期的に買おうと思っていたのだが、とてもそんな気にはなれない味であった。その後おじさんは手を替え品を替え、数回来てくれたのだが、2度と買うことはなかった。段々と表情が曇っていくおじさんを見るのはこちらも辛かったが、不味いものを買ってあげるほどには僕もお人よしではない。「もうだめだ……」と思ったのか、それっきり来なくなってしまった。

大学1年生の時には僕自身が訪問販売のアルバイトをしたことがある。商品は「英会話の教材」。ほとんど需要が存在しないところに無理矢理売りつける、詐欺みたいな商売だった。売るのは大変だが売れたときの歩合はすごい。たった1ヶ月で50万円を稼ぎ出し、バイクを購入した女子大生などもいたくらいだ。その子は「いつ死んでもおかしくない80代の老夫婦」にまでこれを売りつけたそうだ。売りつけたと言っても相手が満足しているなら別に問題はないのだが。

仕事はとても辛かった。まず90%の確率で玄関の扉すら開けてもらえない。扉を開けさせるテクニックなどが当然あるのだろうが、何も教えてもらわずに いきなり営業に向かったのでそれもわからない。たまに扉を開いてもらえても、「英会話」という言葉を出した瞬間に露骨に追い払われる。見ず知らずの土地で8時間近くも炎天下に歩き回り、ただの1度も話を聞いてもらえない辛さはハンパではなかった。「自分はこの世界に必要ない人間なんだ……」という気にさせられる、精神衛生上非常によろしくない仕事である。

結局1週間で音をあげて、やめさせてもらった。ちなみに1つも売れなかった。そのときの経験はほとんど何の役にも立っていないが、世間の厳しさを知ったという意味ではある程度有意義だったかもしれない。

ってことで、訪問販売が来たらあまり邪険にしてやらないであげて欲しい、と言うのが今日の言いたいことである。つけこまれて高額商品を買わされても責任は取れないが。



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