
痛い話。
随分前に(今読み返してみたら11月14日だった)、転んで足を縫うケガをした話を書いたが、またケガ自慢。飲み屋で盛り上がる話といえばケガ自慢病気自慢、懐古アニメネタ、芸能人の誰それに似てる話、と相場が決まっている。場が盛り下がったらとりあえずこの3つのネタを振ればなんとかなってしまうということは覚えておいて損はない。
その日僕は世界の七不思議に挑戦していた。テニスボールがある。硬式テニスで使われるあの黄色くて表面がしゅわしゅわしてて、中途半端に硬いボールである。いったいこのテニスボールの中はどうなっているのか。以前から疑問に思っていたので、中を見てやろうということになったのであった。
もしかしたら中に空洞はなく、得体の知れない物質で埋め尽くされているかもしれない。もしかしたら未知の液体が流れ出てくるかも。それが強酸性の液体だったら床に穴が開くかも……ひぃぃぃ……といったどうでもいいことを考えながら、カッターを用意した。
左手にボールを持ち、右手にカッターを持つ。手を切らないように注意して、切っ先をボールに当てた。ジリジリと刃先がボールに食い込んでいったが、それ以上進まない。どうやら相当硬い物質で出来ているようだ。カッターを握りなおし両手に力を込める。
「う〜んジリジリ力を込めてるからダメなんだな。よし、一気に行くぞ。……んんん。おりゃぁああああ!!」
「……って、あああああああああ!!!!」
なんとボールを突き抜けたカッターは、手のひらの真ん中付近から手のひらの裏側まで一気に行ってしまったのであった。パニックに陥ってしまい、テニスボールの中がどうなっていたのかは見る余裕がなかった。結局未だに謎である。すぐに病院に行き、7針縫うことになった。
バカそのもの。中学3年生の頃の話。
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