冷麺のトップに戻る

2001年04月27日

セメント

毎月やっている元バイト仲間の飲み会で出た話。

バイトで一番思い出に残っている事って何? という話題だったのだが、どうもこう昔話ばかりするようになると、その集団も集団としての寿命を向かえつつあるのかなぁという気になる。「今度はアレしようぜ」などの前向きな話はかなり少なくなってきている。メンバーがそれぞれ仕事をかかえて多忙な為、それも仕方のない事なのだが、やはり一抹の寂しさを感じずにはいられなかった。……脱線したので話を戻そう。盟友、A君と僕の一番の思い出はガチンコの喧嘩をしたときの話だった。

なんだか青春ドラマのような話でかなり恥ずかしいのだが、本気の殴り合いをしても友達関係が壊れなかったというのは今でも奇跡みたいなものだったと思う。普通はドラマのようにはいかず、しこりが残ったり暗黙の上下関係が出来てしまったりするものだ。僕らはドラマそのままに、喧嘩をする前より絆が深くなったような気がする。

きっかけはしょうもない事で、「海に行くと約束していたのに、直前でキャンセルしやがったからムカツク」というような話しだった。いったん頭に血がのぼると相手の一言一言がカンにさわるわけで、なぜか途中から「おまえ 俺に向かってそのクチのききかたは何だ」というものにすり変わっていた 笑。で、僕の方がキレて先に手を出したのだった。その時の事は昨日の事のように鮮明に覚えている。以下アクションシーンスタート 謎。

まず右フックを打ち込むような感じで、思い切り振りかぶって肘をA君の目の下あたりに叩き込んだ。グラグラとA君の足が揺れ、相当効いているようだ。間髪入れずに次の攻撃を加えればいいものを、何故か効き具合を確かめるようにじっと見てしまう。倒れそうに見えてA君は倒れなかった。僕の胸倉を掴んで拳を固めてくる。僕は頭の中で「おいおい そんなに拳を引いてパンチ出しても楽勝でよけられるぜ」と考えている。……考えているだけで体は思うように動かなかった。まともに顔面にパンチを受ける。今度はこっちがグラグラする番だ。いわゆる「脳が揺れる」ってやつで、何が何だかわからなくなる。A君の体が3つに分身して見える 笑。ただ、痛みは全く感じない。アドレナリンの効果だ。体を離しているとパンチの餌食になるのでA君の体を掴んで引き寄せた。そこで揉み合いのような感じになり、横に置いてあった鉄製のラックに顔を打ちつけられた。鼻の横が切れる。正にパックリといった感じで(深さ1cmくらいに及んでいた)、ちょっとやばいんじゃないの? ってくらい血が噴き出てきた。

白いリノリウムが敷かれたバイト先のエレベーターホールで喧嘩は始まったのだが、僕の出血で床はみるみる真っ赤に染まっていった。お互いにへろへろになってきた頃合で、バイト仲間が喧嘩を止めにきた。「おまえら……、来るならもっと早く来いよ……」とは僕とA君両方の感想だ。

結局僕は鼻骨骨折、A君は翌日から1週間ほど顔面を腫らすことになった。まあ大したことないと言えば大したことないのだが、仲裁が来なかったらどちらかが大怪我をしていた可能性は大だ。ちなみに体ごと間に入って喧嘩を止めたK君は、僕とA君の両方に殴られ、着ていた服は僕の血でぐじゃぐじゃになっていた 笑。他の連中は僕らの恐ろしさに怯んで全く間に入ることが出来なかった 笑。

僕がこの喧嘩で得た教訓は「かっこよくパンチをよけるのは難しい」というものだった 笑。A君が得た教訓は「肘は効くから気をつけろ」だそうだ 笑。



Amazon.co.jpアソシエイト

楽天

MENU

冷麺最新5件の記事

冷麺最新3ヶ月


Amazonトップセラー