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2001年04月24日

まつりごとをおこなうということ

着メロばっかり作っていて世の中の動向を全く知らないのだが、そんな中唯一とも言える情報源が日テレ『ザ・ワイド』だ。なんか根本的に人として間違ってる気もするが、NHKの情報だって見方を誤れば俗悪なタブロイド誌と同等に堕す。修行を積めば、砂場で鼻くそほじくって食べちゃってる幼稚園児を見ても世界の真理に到達できるかもしれないのだ。

先日見た特集はとても感動的だった。鹿児島県の川辺町という、人口1万5千人の小さな町で、世界で初めて「ダイオキシンの無害化」に成功したのはご存知だろうか? かなり大きくニュースで取り上げられていたのでご存知の方も多いだろう。しかし何故、国からがっぽりと助成金を貰ってる高名な大学の研究室などでなく、「川辺町」なのか? ザ・ワイドではそこらへんを深く掘り下げて、脳が溶けてる僕でも咀嚼できるように一般向け感動ドキュメンタリーに仕上げてあったのだ。

それによると、まず町長さんの高い志があったという。「政治家であるより行政マンでありたい」と言う町長さんは、当選と同時に「道路一本作るより人の命をひとつ守る方が全然大事」という理念の元にゴミ問題ダイオキシン問題に取り組むことになる。この町長さんの手足となって実際に現場を取り仕切ったのが亀甲さん(かめこうさん47歳)という住民生活課の課長さんである。この人がまたすごい。「人の役にたって初めて行政マンと言える」という素晴らしい考えの持ち主で、細かい部分は省略するが、とにかく人のために働きまくったのだ。ざっと、やったことを書いてみよう。

前任の町長時代に、行政ぐるみで行われていた違法なゴミ処理を「ごめんなさい!」と住民に公表し、わざわざ遠い大学へ出向き、いやがる教授に頼み込んでダイオキシン量の測定を行わせ、基準値の5倍ものダイオキシンがあることがわかると、これもまた即座に住民に公表した。なおかつ住民の安全を守るため、ダイオキシンを大量に含んだ焼却灰を断腸の思いで他県に搬出し(自分の所で処理出来ないことを恥じたのだ。また搬出費用は莫大な金額にのぼった)、家庭が出すゴミ自体を減らさなければ根本的な解決にはならないと考え、3分別だったゴミを18分別にすることを住民に徹底させ(足を棒のようにして各地を回って説き伏せた)、ゴミの量を40%削減した。その後、ドイツの学者を呼び寄せ、ついにダイオキシン無害化の研究を完成させるに至るのである。町長当選からわずか4年で成し遂げた快挙である。

いや 素晴らしい! 拍手喝采だ。「見つからなきゃいいよ」みたいなゴミ処理が横行する中、これだけ真摯に住民の安全確保に取り組み、環境問題に取り組んだ人がいるとは!

連日のように薄汚い話ばかり聞かされ、役人・政治家と聞くだけで拒否反応が起こるが、こういう話を聞くと素直に「世の中捨てたもんじゃないなぁ」という気持ちになる。町長さん、亀甲さん、あんたたちかっこいいよ!



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