冷麺のトップに戻る

2001年07月19日

デフレスパイラル極まれり

8月1日(関西は7月26日)、吉野家の牛丼がついに280円になる。今年の4月、松屋の290円に対抗すべく、吉野家が250円の期間限定セールを行ったのを覚えている人も多いだろう。そのとき思ったのは「ついに王者吉野家もデフレの波に飲まれたか……。こんな期間限定で客が満足するわけがない。ゆくゆくは恒久的な値下げに移行せざるを得ないだろうな。お互いの首を絞めあう泥沼の消耗戦だ……」

しかし事態はそんな生易しいものではなかった。4月4日から1週間を予定していた250円セールは、なんと3日間で終わってしまうという大失態に終わっていたのだ。客がいつもの3倍も来た為に、肉が足らなくなったのである。「はやい」が売りの吉野家なのに、洗い物も追いつかず提供時間は遅れまくる。当然客からの苦情が殺到する。全店休業という最悪の事態を避けるため、持ち帰り弁当の販売を中止したのが4月7日からであった。

しかしただでは起きないのがNo.1の凄いところだ。そのときの経験を生かし、満を持しての280円値下げを断行する。

まず価格設定。これは客数が通常の倍になるように設定したそうだ。期間限定250円では3倍だったことから、280円への恒久的値下げでは2倍と予想しているのだという。次に食材のレベルを下げることなくコストを削減し、なおかつ充分な量を確保した。そして什器の大量補充によって、ピーク時でも洗い場に従業員が入らなくても乗り切れるようにした。最後に光熱費などの削減である。

吉野家は価格をこれだけ下げても、客数が予想通り2倍のまま推移すれば通常の1%増し(たったの!!)の利益が出るシステムを作り上げたのだ。いやなんともすごい企業努力だ。恐れ入る。

「本当にそれで従業員はやっていけるのか? 過労で死んじゃわないの? てゆーか、ず〜っと客数2倍なんてことが続くのか?」と他人事ながら心配になってくるが、なに、こちらは安くなる分には文句はないのだ。むしろ、そんなに安くできるのだったら今まで努力もせずにボってたって事じゃないかと怒るべきなのかもしれない。

しかしよくよく考えると牛丼並盛280円は恐ろしく安い。あれだけ腹にたまって、そこそこの美味さがあって、280円なんてものが他にあるだろうか? マックの平日半額も相当な衝撃を受けたが、今度の吉野家もかなりのものだ。クソまずい蕎麦屋(接客も最悪!)なんかで1000円近くもする天ぷらそばを食うのがバカバカしくなってくる。

そんなわけで、これから吉野家の店長候補として就職を考えている人は、死なない程度に頑張れよ。



Amazon.co.jpアソシエイト

楽天

MENU

冷麺最新5件の記事

冷麺最新3ヶ月


Amazonトップセラー