
iモードサイト作りというのはごく普通のHTML作りとはかなり趣が異なる。携帯端末に1度に取り込める容量は画像とHTML併せて10KBまでなので、極力軽くする必要がある。推奨サイズは1ページあたり3KB以下。ゆえに画像は出来るだけ使わないのが原則だ。
いつもの調子でDreamweaverなどのHP作成ソフトを使っていると、余計なタグがどんどん挿入され、あっという間に「重いファイル」になる。そのため初めて1ページ全部を手書きタグで作成する経験をした。
ファイルが重いのは携帯端末の世界では絶対悪である。表示が重くなるからではない。「パケ代」と呼ばれる悪夢のような課金に直結するからだ。そのため、iモードでは「パケ代節約サイト」というのが大流行りである。どういう仕組みかというと、その節約サイトを経由してHPを閲覧すると、iモードでは不要なタグを全て除去した状態のページになるのである。以前 恐がり掲示板で紹介されていた「大阪弁変換サイト」のような仕組みだろう。
例えば<TITLE>というタグがある。これはPCのブラウザではタイトルバーに表示されたり、Bookmarkに追加したときの名前になったりする重要な要素だが、iモード端末では単にパケ代を高騰させる嫌われ者でしかない。一応携帯でもBookmarkに追加する時に利用されるのだが、節約サイトでは極限までパケ代を抑えるために、こういう表示に直接関係ないタグは不要タグとして除去されるのである。<META>などはサポートすらされていない。書くだけ無駄なタグである。
僕はPC、携帯両方の端末からページをなるべく快適に見れるようにと、あえて不要なタグも記述している。例えばCSSファイルへの<LINK>タグや前述の<TITLE>タグなどだ。本当にサイト訪問者のパケ代に気を使ってあげるなら、こういったタグは全部排除すべきなのだが。
その他にもPCサイトを作っている時は全然気にしなかった様々な工夫が必要とされる。例えば段落を作る<P>。これはiモードでは最も不要なタグだ。<P>〜</P> と書くよりも、<BR>と書いた方が3文字分の節約になる。同じ表示になるのなら少しでも文字数を少なくするのが原則なのである。
ディレクトリ名やファイル名も重要だ。理想は全て1文字である。例えば画像を格納する /img/ というディレクトリを作るなら /i/ と1文字にした方が、<a>タグを使用したときのサイト全体のファイル容量は格段に少なくなる。もっと言えばディレクトリは作らないほうがいい。サイトルートに全てのファイルを置けば、<a>タグで使用する文字数は激減するからだ。さすがにそこまでやってしまうとサイト管理がとてつもなく大変になるが。
半角カナが完全サポートされているのも特徴で、iモードサイトではカナ文字は全て半角で書くのが原則だ。これも全角よりも容量を少なくできるからである。
PCでは忌み嫌われる<MARQUEE>は携帯では最も重宝されるタグである。でかいブラウザウィンドウ内を文字が流れてもうざいだけだが、携帯端末の狭い液晶画面では「長文を1行に収められる」という大きなメリットがある。全角文字だと大体10文字程度で改行されてしまうので、それを超える文字数の文章は<MARQUEE>で流してしまった方がレイアウトに与える影響はずっと少なくなるのである。
携帯特有の機種依存文字、「絵文字」も非常に有効である。例えば「ゲーム」と文字で書くよりも、ゲームを表わす絵文字を1つ書いた方が容量は少なくなるし、何より狭い液晶画面に多くの情報を詰め込むのに役立つ。「携帯電話でゲームしよう」と書いたら11文字だが、「○で●しよう」なら6文字だ(○や●はもちろん携帯とゲームを表わす絵文字)。そこらへんをわかっていないおバカな管理人は文章の最後に添え物のように絵文字をくっつけているが、頭のいい管理人は絵文字を文章の内部に埋め込むのである。この差は結構でかい。
とまあ いろいろ書いてきたが、偉そうな事は実はひとつも言えない。本家恐がりの方のHTMLソースは見るも無惨なものだからだ。HP作成ツールに頼り切ってきたツケだ。と言っても今更直す気にもならないが。
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