デビルメイクライ(以下DMC)を一通りプレイした。最初に悲痛な報告なのだが、買ったソフトに傷がついているのか、はたまたPS2のハード的な問題なのか、エンディングムービーの途中で必ず止まってしまい、最後まで出来ていない。イージーモードとノーマルモードはきっちりクリアしたのだが、ハードモードはノーマルのセーブデータを持ち越すので、エンディング途中で止まってしまう僕は先に進めないのである。島の大爆発の後、雲間を飛ぶ飛行機のシーンでピタリと止まる。同じ症状の人を探してみたが、1人もいなかった。全く運が悪い。
ゲームレビューの結論としては「面白い」という評価になるのだが、あえて辛口の批評をさせていただく。CAPCOM、ひいてはゲーム業界全体のためを思っての辛口なので、「俺が気に入ってるゲームをこきおろすとは言語道断」などと怒らないように。ちなみにものすごく長くなるのでめげないように。
まず最初に言っておかねばならないことは、「鬼武者レビュー」で言ったのと同様、このゲームも「バイオハザード」の延長線上にある自社パクリソフトだということだ。これは本当にいただけない。ただでさえ大作ソフトの続編ばかりが溢れかえるゲーム業界にあって、このような亜流ゲームの氾濫を許していると、業界全体の地盤沈下を進めてしまうということだ。バイオ、鬼武者、DMCのそれぞれで続編をバラバラ発売していくつもりなのか?「飽きられる前に、このシステムを使って稼げるだけ稼いでおけ」という情けない姿勢が見え隠れする。
バイオから鬼武者、鬼武者からDMCへと、アクション性や映像の質は向上しているが、基本的なゲームシステムそのものは何の変化もない。「視点切り替え式マップ」「足止めのためのアイテム類」がその根っこになる部分だが、ここがそももそもバイオ延長シリーズをつまらなくしている最大の要因なのだから、それを引き継いでゲームを作っても同じストレスを与えつづけることにしかならない。
今回DMCの最も素晴らしい進化は「ジャンプできるようになった」という部分だと思う。これによってアクションの質は劇的に向上した。鬼武者が、「3Dの皮をかぶった2D的アクションゲーム」であったのに対し、DMCはアクションの質でもしっかりと3D化しているのだ。ジャンプ斬り、空中撃ちなどはかなりの爽快感がある。弾数制限を廃止したり、簡単な操作で多彩な技をだせるようにしたりなどの工夫が効いていて、「敵を倒す爽快感」にかけては歴代のゲームでもかなり上位にあげられる。この点で鬼武者よりは数段よくなっている。
そしてこの爽快感を台無しにしているのが前述の「視点切り替え式マップ」ということになる。主人公を写すカメラに相当する視点はシーンごとに常に固定で(ズームだけはある)、主人公が歩き回ると刻々と視点が切り替わる方式になっている。画面手前に向かって走っていた主人公が、次の瞬間いきなり画面奥に向かって走っているシーンに切り替わるなどの不都合が起きるのがこの方式の弱点で、ゼルダやマリオのカメラシステムのようにリアルタイムで視点が移動していくものと比べて、圧倒的にアクションにかかる負担が大きい。戦略的に敵を倒そうとしても、意図しない視点の切り替えのために敵と自分の位置関係が把握できなくなり、必然的にゴリ押しの攻撃パターンに陥ることになるのである。
画面奥に移動していたのが突然 画面手前に移動している視点に切り替わったら、コントローラーの向きも逆方向に入力するべきところなのだが、そこらへんは柔軟になっている。奥方向への入力のままで手前に移動するのだ。いったんコントローラーから手を離し、改めて逆方向へ入力してもやはり手前に移動する。ここらへんは苦肉の策なのだろうが、激しいアクションの最中というのは、頻繁に入力方向が変わるので、意図しない視点切り替えが頻繁に起こる要因にもなっている。結局この視点切り替え式マップというのは激しいアクションには不向きなのだ。
主人公を自由自在に操ることが出来、空間把握がしやすくなくては3Dアクションゲームは成り立たない。バイオシリーズは元々アクションアドベンチャー(謎を解いて先に進む)というカテゴリーだったわけで、激しいアクションは想定されていなかったはずである。そのシステムにDMCのような爽快アクションゲームを乗せてしまうのはCAPCOMの力技を誉めるべきところでもあり、いい加減にしろよと言うべき所でもあるのだ。
次に時間さえかければ手に入る「足止めアイテム」の存在だ。もうこれはいい加減にしてくれというほかない。こんなくだらない事を「謎解き」などと称する気にもなれない。これは謎解きじゃなく単なる足止めだ。うんうんと唸り、「どうやったら先に進めるんだ?」と頭を使って謎解きに時間をかけるのは確かに面白いが、それが単なる「アイテムの取り忘れ」「アイテムの見落とし」で時間がかかるのは徒労以外の何物でもない。
バイオ延長シリーズのほとんどのアイテムは「どう使うのか?」を時間をかけて考えさせるのではなく、「どこに落ちてるのか?」を時間をかけて探させるものになっている。やることはとにかく走り回ることだけで考える事は何もない。適当に走り回っていれば必ずアイテムは手に入る。何の魅力もないこのような謎もどきはうんざりだ。
最後にストーリーについて。鬼武者のストーリーはなかなか面白かったのだが、DMCはどうしようもなく面白くない。ただし、優れたアクションゲームにとって、ストーリーなんてものは二の次であることは間違いないのでDMCは思い切ってあの女キャラなどを排して、硬派なアクションゲームを追及すべきだったと思う。あまりに中途半端なストーリーは邪魔なだけだ。
なんだかんだと文句をつけてはいるが、買おうかどうか迷っている人には「買え!」と自信を持って言えるくらいDMCのアクションは面白い。。今最も底力のあるメーカーであるCAPCOMは、売上本数にあぐらをかかないで、もっと良質のアクションゲームをどんどん作ってもらいたい。今売れているのは、単にそれ以上面白いゲームがないだけだからだ。「新しいゲーム」に挑戦することをやめ、続編ばかりを作っていればいずれ必ず飽きられる。周囲の反対を押し切ってバイオという新ジャンルを開拓した時の気持ちを忘れないでもらいたい。
最近映画レビューを書いていないが、何気にたくさん見ていた。といってもビデオだが。ざっと振り返っておく。見た順番とか覚えてないので順不同。ネタバレあり。
『ザ・セル』
ジェニファーロペスかわいすぎ。でもあの髪型はNG。エドワードの心に入り込んだ時(荒涼たる砂漠)の白いドレスとひっつめの髪型が最高。家でくつろいでいるときの生足もすごすぎ。と言うか、あのシーンはどう考えてもロペスの生足を見せるためだけのシーンだと思われる。監督の趣味に拍手。ストーリーはそこそこ面白いし、異常者の異常っぷりも凄いんだが、精神世界の描き方はやっぱり陳腐。ロペスを楽しむ映画ということに決定。
『クリムゾンリバー』
始まった瞬間「げ! フランス映画かょ」と思った。フランス語アレルギーなので痒くなる。口汚く罵るようなシーンにはやはり中国語か英語がよろしい。鼻に抜ける音って脱力しないか? ファンには申し訳ないがジャンレノって大根役者な気がする。ハリソンフォードもそうだが、大根=ダメというわけではなく、それはそれで味があって好きなのだ。『ドーベルマン』の主演俳優ヴァンサンカッセルはかなり好み。僕の中では虚無とのさまとイメージがだぶる。警官二人組みもいい味出してた。しかしストーリーが完全にNG。特に驚愕のと言うか腰砕けのラストで、せっかくのサイコスリラーがぶち壊しになっている。一体この映画は何が言いたいんだ?
『バトルロワイヤル』
本を先に読もうと思っていたのだが、未読のまま見てしまった。予想通りだったので特にキレる事もなかったが、これが「今世紀最高の映画!!」などという宣伝文句に乗せられて見ていたのだとしたら間違いなくキレてる。クサすぎ。多分小説で読むと熱い文体は心地いいんだろうが、生身の中学生(多分高校生も多数混じってる)に演じられると萎えまくり。と言うかあんな可愛い子揃いのクラスないよ。藤原終わってる。
『パーティ7』
キムタクが主演した『世にも奇妙な〜』を見たときはあまりの無茶苦茶ぶりに拍手喝采を送ったが、さすがにこれを映画でやっちゃうのはどうだろう? という感じ。これは要するに2時間のコントを映画でやっているということだ。全体的にタルいコントなのだが、瞬間的に爆発する笑いのエネルギーがあったりして、結構面白かった。原田芳雄にあれだけキレた(呆れた)演技をやらせた石井監督のカリスマには敬服。浅野忠信も素晴らしい。でも永瀬正敏と我修院は浮いてた。永瀬に笑いのセンスを要求してはいけない。
『アンブレイカブル』
『シックスセンス』が賛否両論ありつつも一部で熱狂的に受け入れられた割には人気がなかった映画。僕はむしろこちらの方が面白かった。現代的解釈のスーパーマン像というアイデアは贔屓目に見ても秀逸だと思う。このシャマラン監督というのは「静かなるタランティーノ」とでも言うべき人であり、さまざまに施された仕掛けを楽しむ映画を得意としている。こういう部分が映画オタクの心をくすぐるんであって、「シックスセンス感動した♪」というタイプの人には今回の映画はイマイチだと言われるのも無理はないだろう。しかし『シックスセンス』は一般にも受け入れられる要素を偶然持ち合わせていただけであって、本質的にはこの2作の根底に流れる映画としての面白さは共通していると思う。要するにシャマランはオタクであり、僕はオタク映画が好きなのだ。
『梟の城』
途中で寝たのでよくわからない。中井貴一はどこでも浮いてるという事実は再確認できた。
『エクソシスト』
何度も見てるのだが、最近映画館で公開されたバージョンでまた見た。異常に画質がよくなってるのにまず驚いた。小物に古臭いものが少ないし、俳優の髪型やファッションも時代をあまり反映してないので、新作映画と言われても「へーそうなんだ」と思ってしまうくらい古さを感じさせない映画になっていた。とにかく一番怖いのは血液検査のシーンだ。あれが怖くない人は尊敬に値する。
『Blood the last vampire』
ただのダイジェスト版に過ぎない。これで金を取ろうという根性が許せない。ちゃんと作れ。「予告ばかりで本編なし」の同人誌描いてるんじゃないんだぞ。
『バーティカルリミット』
キャストが知らない人ばっかりだったので全然期待していなかったんだが、なかなか面白かった。アクションシーンすごすぎ。キャラの描き分けがステレオタイプと言えばそうなんだが、単純でわかりやすくて熱くてかっこよかった。収穫と言える。しかし問題のあのシーン、断崖絶壁をジャンプで飛び移ってピッケル2本で張り付くシーン。絶対無理。落ちるって。
『顔』『MONDAY』『チャーリーズエンジェル』
未見のまま返却。しかも延滞。
金髪がうざくなってきたので髪を染め直した。この歳で金髪の野郎はまともな稼業ではないという認識がある。別にやりたくてやってるわけではなく、仕事上どうしてもやらねばならない時があるのである。「ハイブリーチしても全然髪が傷みません!!」なんていう薬剤を売る時に、自分の髪が真っ黒では話にならない。実際に金髪にして傷んでいないという事を見せねばならないのだ。
新宿なんかを歩いてると金髪(ロンゲ)にスーツ(ネクタイもシャツもダーク系)なんて輩(ホストとか風俗のスカウト)はいくらでもいるが、僕は一見商社マン風(笑)の爽やかなスーツにゼロハリのジュラルミンケースだったりするので、この金髪はかなり浮く。たまにネクタイなんかを買いにユナイテッドアローズなどに行くのだが、あからさまに「何こいつ?」みたいな視線が刺さるのが痛い……。ご近所のおばはんも多分「あそこの坊ちゃんは仕事何やってんのかしら?」と訝っているに違いない。
花火大会の圧死事故の時「茶髪の若者が云々」という話が出て、結局でっちあげだったのだが、未だにこういう認識がまかり通っている事にショックを受けた。「茶髪=ロクなやつじゃない」という認識だ。小学生が両親に殺されてゴミ袋に入れられ、川に投げ捨てられたという事件でも、両親の写真がいかにもな茶髪でまいった。写真で見ただけでもロクなヤツじゃない感が漂っていたが、テレビを見ていた人たちにそういった感じを強く印象づけていたのは、やはりあの汚らしい茶髪と汚らしい小麦色の肌であることは否めない。
茶髪は他人に迷惑かけまくりの常識知らずな若者で、アニオタは幼児性愛の傾向が強い変質者で、ゲーマーは現実と虚構の区別がつかなくなってるひきこもりで、ホラーマニアはいつか映画の内容を実践しかねないシリアルキラーの卵だという認識。
こういう認識を嫌う自分の中にも、その認識を完全に拭い去れず毒されている自分がいることを発見して暗澹たる思いにかられる。これじゃいかん。
TVを見ていて目が点になった。その後ちょっとした貧血みたいな状態になりしばらく横になった。あまりにも大規模で、遠い国の出来事で実感はさっぱり湧かないが、なんとも言えない恐怖感がおそってくる。
まず思ったのは「最悪の前例が作られてしまった」という事だった。量的規模において、100年分のテロにも相当するような凄まじい死者が出るだろうが、今後10年20年という短いスパンで、このような大規模テロが再び起こらないという保証は全くない。むしろこれから続発する可能性を生み出したと言っていい。それなりの訓練を積み、周到な準備さえあれば、大国を攻めるのに強大な軍隊も大量の兵器も必要ないという事実が全世界に向けて発信されたという事だ。世界最強の軍事力も姿無き敵の音無き攻撃に対しては無力であるという事が証明されてしまった。
漫画のようなバカさ加減で地下鉄にサリンを撒いたオウムに、このテロリストたちの判断力と行動力があったなら、一体どれだけの人間が死んだだろうか。その答えを導き出すための最後の扉が開かれた。戦争という名の国家による大量殺人と、個人のサイコパスによる大量殺人とが1本の線でつながれた。事は政治的テロリストの凶悪化にとどまらない。カルト集団による「本気の戦争」も真の脅威として捉えなければいけない次元に入ったのだ。
この事件でテロリストたちの憎悪の対象だったのは「世界の警察たるアメリカ」だが、「世界そのもの」に対して憎悪を抱いている者に与えた影響はいかばかりか。身震いせずにいられない……。恐ろしい時代に突入したのだろう……。
もう少し落ち着いてからまた何か書こう。
女「あ! もしもしー貴子ぉ〜?」
男「いえ違いますけど」
女「うそ! これって貴子の携帯じゃないの?」
男「いえ違いますけど……」
女「なんでよ!」
男「なんでって言われても……」
女「忙しいところわざわざ電話してるのに、超ムカツク! あんた誰よ?」
男「守山ですけど……」
女「守山? 誰よそれ。つーかあんた誰なのよ?」
男「だから守山……」
女「あーもういい! うるさい! ちょっと黙って。あたしは貴子に電話した。それなのにあんたが電話に出た。もういいわよ。あんたでも」
男「は?」
女「あんたでいいって言ってんの。あんた何やってる人?」
男「何って何ですか?」
女「だから仕事何やってるかって言ってるんでしょ! 鈍いわね」
男「はあ 公務員ですが」
女「じゃあ結構貯金とかしてるわね」
男「は?」
女「ちょっと今忙しいから手短に言うわね。お金が必要なの。60万貸して」
男「はあ??」
女「60万貸してって言ってんの! あんた頭平気?」
男「何言ってるんですか。なんで見ず知らずの人にいきなりお金貸さなきゃいけないんですか……」
女「別にくれって言ってるわけじゃないでしょ? 借りるんだからちゃんと返すわよ」
男「無茶言わないでくださいよ。60万なんて大金、知り合いにだってそうそう貸せませんよ」
女「大金? 60万ぽっちで何ごちゃごちゃ言ってんの? だって貯金してるんでしょ? さっきそう言ったじゃない」
男「言ってませんよ……」
女「あーもうムカツク! あんたそういう性格じゃ友達出来ないわよ? つーかいないでしょ?友達」
男「なんで初対面の人にいきなりそんな失礼な事言われなきゃいけないんですか……」
女「初対面って、会ったことないんだから初対面じゃないわよ。無対面よ」
男「……」
女「とにかく急いでんの。今から渋谷来れる?」
男「ちょっと待ってください。貸すとは言ってませんよ」
女「あーーーーー! もうすっごいケチ! こんなケチなやつ初めて見た」
男「電話なんだから見てませんよ……」
女「揚げ足とってんじゃないわよ! うっさいわね。ケチ野郎。つーかマジお願い。困ってんのあたし」
男「私だって困ってますよ……」
女「ほらあたしの家って両親うるさいじゃない? まずいのよホント」
男「じゃない? って言われても知らないし……」
女「公務員って具体的には何やってんの?」
男「ええと、話すと長くなっちゃいますけど横浜港の再開発地区の資材を調達するための」
女「あーーーそんな事まで聞いてない。うるさい。横浜とか再開発とかうるさすぎ。お金を貸してって言ってんの」
男「だからそれは無理ですよ。大体あなた」
女「あ キャッチ入った」
ガチャン ツーツーツー
男「(゜ロ゜; 」
9月14日、発売日に任天堂ゲームキューブ(以下GC)を買った。同時発売ソフトは「ルイージマンション」「ウェーブレース」「スーパーモンキーボール」。そのうち前者2つを買った。ゲームの方は時間がなくてあまりやりこんでいないが、とりあえず速報。
まず本体について。筐体が小さいというのは聞いていたが、ここまで小さいとは思わなかった。なにしろお店に在庫してあるGCの箱が小さい。とてもゲームマシンの箱とは思えない。ソフトも独自規格の小さいDVDなので、パッケージがえらくコンパクトに感じる。
本体はとても美しいデザインで取っ手がついているのがかわいらしい。一見すると小さめのMDコンポのようでもある。コントローラを取り出してみると、これもかなり小さい。64の巨大なコントローラに慣れているのでかなり違和感ありまくりだ。また、ボタンが今までとはがらりと違う配置になっており、「これ 5歳の甥っ子では手におえないな……」という感じに複雑な印象を受ける。
さっそくルイージマンションをプレイしてみる。GCがスペックでPS2に若干劣っているのは知っていたので大して期待もしていなかったが、案の定グラフィックはパっとしない。FFや鬼武者、デビルメイクライの素晴らしいグラフィックに慣れてしまっているのでこれはかなりのマイナスポイントだ。64から比べれば明らかに向上してるのだが、それをほとんど感じることが出来ない。むしろ、「あれ? なんか64と大差ないじゃん」という感じを受けてしまう。
感心したのは本体の起動が早いこと、DVDの読み込み時間が早いことの2点だ。PS2の本体起動はPC並に遅く辟易とさせられているが、GCではそういうことはない。起動グラフィックがちょろっと出て、その後すぐにゲームが開始される。これは周辺機器の拡張性に関係があるのかもしれない。PS2はデジタル家電としてさまざまな拡張を見越しているため、PCと同じように起動時に接続機器の確認を行なっているはずだ。GCはそれがない分早いのだと思われる。全然違うかもしれないが。体感速度ではPS2の倍は早く起動する感じがする。
読み込み時間は「え? 今もしかして読み込んでた?」というくらい早い。PS2のゲームのように、いきなり画面がブラックアウトして、明らかに「今DVD読み込んでます!」みたいな事がまるでないのだ。これは任天堂のプログラミングテクニックや、読み込み時に表示するアニメーションのテクニックによるものなのだろうが、初めのうちはまるでカセットで遊んでいるような錯覚すら覚えた。賞賛に値する。
で、肝心のゲームだがこれがいただけない……。つまらないのだ。まるでやる気が起きない……。ウェーブレースは面白いと言えば面白いのだが、これは64で既に出ているゲームの映像を綺麗にしただけのものであるし、既に散々やりつくしたので今更という感じだ。ルイージマンションはまだクリアするほどやっていないのでよくわからないが、数時間プレイした限りでは面白くない。これも64でいいじゃんという感じがする……。
発売時のあまりのしずけさに「おいおい任天堂大丈夫かよ……」と心配していたが、ゲームをプレイしてみて心配はますます大きくなるばかりだ。やはり本体同時発売にマリオがないのは痛い。SFCの時も64の時も、マリオの最新作で「やっぱ任天堂はすげえや」と驚かされたものだが、GCの同時発売ソフトには何も驚かされる部分がない。うーむ このまま任天堂は没落していくのだろうか……。これからどんどん面白いゲームが発売される事を期待するが、とりあえず現時点での発売スケジュールはお寒い限りである。
GCを買おうかどうか迷っている人がもしいたら、「マリオ」「ゼルダ」「メトロイド」のいずれかのタイトルが出るまで待つか、或いは松下電器から発売予定のDVD映画も見れる(GCはゲーム専用機なのでDVD映画は見れない)コンパチ機が出るまで待つ事をお奨めする。……と、こんなインプレッションを書いていること自体屈辱だ。自信を持って「買い!!」と言いたかったのだが……。無念。
しかし必ずいいゲームが現われると信じている。例えGCが商業的に失敗に終わったとしても、数本の本当に面白いゲームが出さえすればそれでいいのだ。64は確かにPSに敗北したが、ゲームの質では決して負けていなかったと思っている。GCはPS2からシェアを奪い返そうなどと思わずに、良質のゲームを本気で追求してもらいたい。とりあえず本体同時発売ソフトにはそういう気合は感じられなかった。初めのつまづきを取り返すには相当な頑張りが必要だ。頑張れ! 任天堂!
どうもルイージマンションのグラフィックは意図的にクォリティを落としているとしか思えない(子供向けのかわいい雰囲気を出すため?)。CAPCOMから発表されたバイオハザードのグラフィック(ちなみにこれはゲーム内ムービーやイメージ画ではなく、プレイ画面そのものである)はPS2に全く引けをとっていない。回線速度が速い人は45MBのムービーも見てみるといいだろう。ストリーミングでは辛いので、「対象をファイルに保存」してから見てもらいたい。
それともうひとつ、ルイージマンションを甘く見ていたことを謝らねばならない。このゲームは見た目のかわいらしさとは裏腹にかなりシビアなゲームである。鬼武者やデビルメイクライで散々こきおろした「謎解きのつまらなさ」への任天堂なりの解答とも言える。これほど高度な謎解きは久しぶりだ。ちょっと本気を出さないとこれはクリア出来ないかもしれない。
アクションそのものはそれほどシビアではないので、強力な敵を前にしても逃げ回って時間を稼げるが、謎を解かない限り敵に全くダメージを与えられないのだ。ここらへんはゼルダシリーズと共通する面白さがある。まあ「64でもいいじゃん」という気持ちには変わりはないが……。
やればやるほど味が出てくるゲーム。任天堂の底力を改めて感じさせられた。クリア後にまたレビューを書くことにする。
○
×
総合的に点数をつけるとすると75点。買って損はないが、「買え!」とお奨めするほどではない。謎解きが好きな人には面白いが、ボリューム不足ですぐにクリアできてしまうかも。
女「すいません。ちょっといいですか?」
男「ん? なんですか? 宗教の勧誘とかだったらお断りですよ? あなたの健康と幸せを祈らせてくださいとか、そんなもんやってる暇があったら自分の健康と幸せを考えろっちゅう話ですからね。余計なお世話やっちゅうねんって話ですからね。大体僕がそんなに不健康で不幸に見えるのかっちゅう話ですしね。僕に言わせればあなたの方がよっぽど顔色悪くて不健康そうに見えるし、顔も貧相で不幸っぽく見えますよ。他を当たってください」
女「いえ、そうじゃなくて……」
男「ああ 道に迷っているのですか。それならそうと初めから言ってくださいよ。やだなあもう。どうも最近その手の輩に引っかかる事が多くてですね、あれってほら、なんかムカツクじゃないですか? 手をかざして健康と幸せを祈られてる自分がイヤだし、人通りの多いところで目をつぶって手をかざされてる姿を通行人にジロジロ見られるのがそもそも耐えがたい恥ずかしさですし、大体あれは相手を選んでますでしょ? いかにも大人しく言う事を聞きそうな相手しか選んでないというか、あなたあそこの地べたに直接座り込んで何時間もダベってる金髪の若者集団に同じことを言えるのですか? っていう。あの手の輩に話し掛けられるってこと自体がもうなんて言うか人生の敗北者のような印象を周りに与えるって言うか、僕自身が感じずにいられないって言うか、耐えがたい屈辱なわけですよ。頼むから僕に目を向けないでくれ。僕の方に歩いてこないでくれ。なんでたくさんいる通行人の中から僕を選ぶんだ? みたいな。って言うか秋葉原なんかを歩いてると、絵を売ってるお姉ちゃんがいますでしょ? あのいかにもな南国風のどうでもいい絵。イルカとかが活き活きとしたタッチで描かれちゃってるトロピカルな絵。あれ結構高いんですよね〜。あんなもん要らないっちゅう話でしょ? ダサイし。で、そういう絵を無理矢理買わせるんですけど、その方法があこぎって言うか、道行く秋葉オタクをモデルみたいな綺麗な姉ちゃんでひっかけて、無理矢理ギャラリーに連れてくわけですよ。それであーだこーだごちゃごちゃ言って、もう買わざるを得ないような状況に持ってくわけです。この被害者って言うのがもう絵に描いたようなオタクくんなわけで、いかにも人とまともにコミュニケーションが取れなくてあこぎな業者のあこぎな商売に抵抗できない弱弱しい存在というか、捕まっちゃったが最後、買わずにギャラリーを出られないって言う。あれもお姉ちゃんに声かけられると、オタクのレッテルをべっとりと貼り付けられたような気がして不快なんですよ。そりゃ確かに僕はオタクですよ? だけどねえ、人を見た目で判断するなって言うか、僕はそんなあこぎな商売の仕組みはちゃんとわかってるんですよ。おまえなんかに騙されないぞと。まあそう言いたいわけです。で、何処に行きたいんですか?」
女「いえ、道はどうでもいいんです……」
男「いいってことはないでしょう? あなた道に迷っているんでしょう? 僕もそれほど暇なわけではありませんが、あなたの行き先如何によっては同行してあげないこともないですし、もしかしたら行き先が一緒かもしれませんし、そもそもこれは何かの縁で、僕らを引き合わせたのは神の思し召しかもしれませんし。って言うとまるで僕が敬虔なキリスト教徒かと勘違いされるかもしれませんが、僕はあいにく無神論者です。残念でした。って言うかさっき宗教的勧誘を毛嫌いしていることを披露しているからバレてましたかね? 大体キリスト教徒のやってることは無茶苦茶でしょ? 先日の同時多発テロだって、遡れば十字軍のイスラム蹂躙に端を発しているわけでしょ? まあ逆に言ったらさらに遡ってイスラムが領土を拡大していた所にも原因があるわけですからどっちもどっちってところなんですけどね。まあそれはいいとして、何故あなたは一度は僕に対して道をたずねようとしたのに、今になってそれをやめるなどという不可思議な行動を取るのですか? それが僕にはわからない。あなたの目には強い意志の現われがある。どう考えても優柔不断な人の目ではないです。そんなあなたが一度決めた行動を覆すっていうのは何か深遠なるお考えがあるに違いないと僕は今思ったわけです。もしかして僕を怪しい人間だと誤解していませんか? 僕が親切にも目的地まで同行する行為を、レイプ目的の甘い罠だと勘違いしてやしませんか? そんな心配だったら無用です。僕は童貞ですし、そもそも20代の女性とはまともなコミュニケーションが取れない。なんか怖いんです。大人の女性と話すのが。あなたは見た目強烈に太っている。見たところ身長156cmで体重は80kgを超えている。だから私はまともにこうやって話すことが出来るんです。これがもしも身長160cm超で体重40kg台のモデルのような女性だったら、今ごろ顔は赤面し、動悸とめまいで立っていられないほど緊張してますよ。あ、誤解しないでくださいね。僕は太っていることを罪悪だとは全く思ってません。むしろ美徳だと思ってます。体重と優しさは緩やかな比例関係にあるんじゃないかという持論があるくらいですから。そういうわけで、あなたにはかなりな好感を持っている、いやむしろ好意を寄せてると言った方が正しいかな? そういうことは確かですが、性的な対象として見るなどという無粋な真似はしていませんからどうぞご安心ください。それともあれですか? 僕が一見話し掛けやすいオタクに見えたんだけど、いざ道をたずねるとなると、こんなオタク野郎に青山原宿の道が把握できているわけがないとお考えですか? それも杞憂です。あいにく僕はこの辺は地元でして、地方から上京してきておしゃれに過剰に力が入っちゃってるエセ東京人とはわけが違います。あ 誤解しないでほしいのですが、エセ東京人の人は本物の東京人よりむしろおしゃれであると僕は思ってます。結局地元の人ってのはおしゃれな街に住んでいるが故におしゃれに無頓着になる傾向にあるんですね。僕がそのイイ例ですよ。いつもジーンズにチェックのシャツというお決まりのファッションです。まあそれなりにジーンズにもシャツにもこだわりがあってこういう格好をしているのは言うまでもないんですけどね。そこらへんはやっぱり地元のプライドっていうか、安いものを着ていてもセンスは誤魔化せないって言うか、安そうに見えて実は結構高価なものを着ているというか。まあそんなわけで、僕はこの辺の小綺麗なお店はほとんど知ってますからどこなりとあなたを案内することが出来るとだけははっきりと言っておきましょう。遠慮なく僕に道を尋ねてください」
女「いえそうじゃなくて、忘れ物です。レンタルビデオの袋をさっき地下鉄の中に忘れませんでしたか? 私、それを拾って追いかけてきたんです」
男「てめえ!! 中身見てねえだろうな!!!??」
女「(゜ロ゜;」
11月を待たずして「高収入サイドビジネス作戦(合法)」は潰えたのだが、一応10月末日には30万円が振り込まれることになった。今後も毎月数万円の収入だけはなんとか確保できそうである。高校生のアルバイト並だ。金を手に入れるというのはなかなか難しい。
今日は犯罪の格付けを試みてみよう。違法に金を手に入れるために悪の視点からは何がもっともスマートな犯罪なのか。別に犯罪に手を染めようという気もないが、こういう事を考えるのは意外と楽しい。ファンタジーをファンタジーとして楽しむ事が出来ない人は読まないように。
つづくかも。
17時20分
クソだるいが寝続けるのはもっとダルいので起きる。寝ている間に相当な量の水分が体から発散され、血はドロドロになっているはずだ。こういう時は大量に水を飲んで、濃くなった血を薄めるのが正しい行動なんだろうが、あいにく俺は水を飲む習慣がない。ここ数年は水道から出た水を口に入れたことがない。スカスカの冷蔵庫から取り出した気の抜けたコーラを胃に流し込む。寝起きに飲むコーラは甘ったるさがいつもの倍だ。クソかったるさもさらに倍になる。
19時
テレビを見るでもなく、着替えをするでもなく、食糧を買出しに行くでもなく、気付けばこの時間だ。巡回サイトをタブブラウザで一気に開き、つらつらとテキストを読み漁っているといつのまにかこのくらいの時間になっている。テレビはあるにはあるんだが、この時間に見たい番組はない。かと言って特に見たいサイトもないんだが、習慣化しているんだろう。モニタに表示された文字を読まないと頭が澱んでいるような感覚が消えない。バカが書くクソ面白くもないテキストを読み、バカのバカたる所以を確認すると、ほんの少し創作意欲が湧いてくる。気分のいい時に冷静に振り返ると、俺の創作意欲はほとんどが苛立ちによって生まれていることがわかる。
21時40分
食事を摂るために費やす時間が、いかに無駄な時間かを考える。つまり俺は今現在腹が減っているということだ。食事を摂るためには食糧を調達しなくてはならない。まずその時間が無駄だ。別に美味いものを食いたいという欲求もない。手近に死なない程度の食糧があればそれで済ますのが流儀だ。4日前に買った食パンの残りがあったので、それにバターをつけて口に入れる。食うという感覚がまるでない。死なないための作業のひとつという感覚だ。顎を動かして咀嚼するのすら面倒くさい。コーラを飲むだけで必要な栄養素が全て摂れれば、どれだけ俺の生活はクソ有意義な時間が増えることか。
23時
未だにテレホーダイなどというクソみたいなサービスでネットに縛られている連中が大挙して押し寄せる時間だ。俺は常時接続なので別に関係ないのだが、なんとなくネットに活気がない時間にはやる気が起きない。IRCに繋いでみる。誰もいない。チャンネルから抜け出そうと思ったが、誰かが俺に話し掛けたくてチャンネルに来るかもしれない。そのままにしておく。話し掛けられたところでクソみたいな会話があるだけなんだが。
1時15分
巡回サイトを見るのはこれで何回目だ? 1日に数回も更新するバカがいるわけもないんだが、手持ち無沙汰になるとつい巡回サイトを開いて見ている自分がいる。俺がこんなクソのようなサイトを見て、一体何のメリットがあるんだ? 自分でもわからない。俺は何故こんな夜中に起き続けてこんなクソどもの戯言を眺めてるんだ? それが何になるんだ?
2時30分
テレホーダイで増えたネット人口もこの時間になると櫛の歯がこぼれるように減っていく。クソどもと心の通った交流など何もないんだが、いつも自分だけが取り残されたような孤独感を味わわされる。俺は取り残されたんじゃない。おまえらクソが明日の仕事のため、明日の学校のためと称して寝るのを、軽蔑の眼差しで眺めているだけだ。やりたい事も出来ずに日々の義務に囚われているおまえらクソどもに何故俺が孤独感など味わわされなきゃいけないんだ。
いつもの苛立ちが襲ってくると、俺は自分に向かい合う。じゃあ 俺がやりたい事ってのは一体何なんだ? 夕方に起き、明け方までネットを徘徊する事なのか? 俺がやりたい事はこんな事じゃない。でもわからねえんだよ。何がやりたいのか、自分でも。
4時
文章を書く。綺麗事しか言わないクソどもへの呪詛と、何も出来ない自分自身への罵声だ。
久しぶりに昔の友人からメールが届いていたのを思い出し、メーラーを起動する。大学がどうだとか、サークルの幹事がどうだとか、就職がどうだとか、単位がどうだとか。そんな事は俺の知ったこっちゃない。俺が聞きたいのはそんな事じゃない。返信に書く内容が見つからず、ネットでの出来事で面白いことはなかったか思い返してみる。だがそんな事を書いたところで、昔の友人が興味を示すとも思えない。やめよう。俺には何も書くことがない。俺とそいつはもう違う道に分かれたのだ。
いつから俺はこの道に立っているんだろう。自分で望んでここに来たんじゃない事だけは確かだ。いつのまにかだ。何かが少しだけずれたのだ。そのほんの少しのずれがなければ、俺も今頃は普通に朝起きて、学校に行くなり仕事に行くなりして、夜になったら少しばかりの息抜きをして、そして寝てたんだろう。そして軽蔑するクソどもと、クソみたいな会話をして、それなりに楽しく毎日を暮らしてたんだろう。それが素晴らしい事だとは毛ほども思わないが、少なくとも今みたいなイライラした気分は味わわずに済んだに違いない。しかし何故俺は苛立っているのに泣いているんだ?
5時50分
眠る。眠っている時だけが俺が生きている時間だ。
先日焼肉屋にメシを食いに行った時の話。
地元では一番美味いところで、それなりに値段も高いのだが、いつもここに行くことにしている。従業員はほぼ全員が韓国人で、オーダーの時に話が通じなかったりするんだが、それも全然気にならない。
その日僕は少しビールを飲みすぎ、いい感じに調子が上がっていた。従業員の韓国人の女の子がかわいかったのでどうしても話がしたくなり、オーダーのついでに話し掛けてみた。
「お姉さん達は日本に来てどれくらいになるの? 俺、結構この店来てるんだけど、随分前からいるような気がする」
「お姉さん」という言い方がオヤジそのものだが(笑)、まあそこは気にするところではない。黙って読みたまえ。
「はい。4月からですから、もう半年くらいになります。私達、お客さんの事覚えてます。よく食べに来てくれてますよね」
「(おお覚えてくれてたか) そっか、まだ半年か。日本には留学で?」
「はい。韓国の大学に行ってますけど、今は日本語の勉強に来ています。あの 駅のホームで人を助けようとして死んでしまった韓国人が通っていた日本語学校です」
「あそこに行ってるのか。あれは大変だったね」
「私達は彼が死んだ後に来たんですけど」
少し仕事が忙しくなり、会話は途絶えた。その後また店が暇になり、彼女達は手持ち無沙汰で何かプリントのようなものを読み始めた。
「何を読んでるの? 見せて見せて」
話し掛けられるのを待っていたかのように満面の笑みでプリントを持って来てくれる。
「試験が近いんです。日本語の勉強です。アルバイトばかりしてると全然日本語覚えられません」
「でもお客さんと話したりするでしょ?」
「注文聞くだけですから。日本語を覚えたかったらアルバイトしちゃダメです。でもお客さんが話し掛けてくれて嬉しいです」
語彙が足らないせいもあるが、面と向かって素直に「嬉しい」と言われるとこちらも嬉しくなる。それからしばらく狂牛病の話や、日本語習得の難しさについて話し込んだ。彼女達の勤勉さに舌を巻く。心から日本語を習得したいと思っているのが手にとるようにわかった。僕はちょっと感動すると同時に、昔は勤勉さがとりえだった日本人の堕落について少し思いをはせた。外国に留学してる日本人たちは彼女達のように、その国の人たちに感動を与えられるほどちゃんと頑張ってるだろうか? もちろんそういう人もいるだろう。でも多いとは思えなかった。他人の事はいい。自分はどうだ? とても勤勉とは言い難い。
どうしても聞きたかったんだが、聞きそびれた質問がある。「僕の世代は戦争を知らない。昔日本人が韓国の人に対してやったひどい仕打ちの事も知らない。それを両親や祖父母から聞かされたこともない。でも君たちはそういう事もしっかり人から聞いて、知っているよね? それで日本人が嫌いになったりしないの? なぜ日本語を覚えたいの?」聞いてみたいが、答えを知るのが怖くなるような質問だ。結局言えなかった。
帰りしな、ごちそうさまと言う僕に、「楽しかったです」と笑顔で応えてくれた。それが質問の答えであったらいいなと思った。
ここのところ仕事が忙しく、まあいい傾向ではあるのだが余力がない。どんな仕事をしてるかと言うと、営業マンの最も重要にして最も辛い仕事、新規開拓だ。飛び込み営業というのは本当に辛いもので、自分がダニ以下の存在に思えたり、「僕っていらない子なの?」と幼児退行してしまうくらい上手くいかないものである。これは冷静に上司の目から見るとまた違った様相を呈す。新規開拓など、100軒回って5軒取れれば上出来という見方も出来るからだ。しかし現場に出る営業マンは残り95軒で死にたくなるほどの無力感を感じることになる。
僕の営業方針は「得意先に極力媚びない」の一点に尽きるので、気に入られる事はとても少ない。やはりなんだかんだ言っても取引先はへこへこする営業マンが好きだ。しかし中には奇特な人もいるわけで、こちらの真摯な姿勢に共感してくれる場合もある。
そんなはねっ返り営業マンの僕が最も得意にしているのは教育関連で、要するにモノを売るのではなく、理論を売るのだ。つまり説教だ。美容師さんは職人気質の人が多く、デザインの腕はいいがパーマやカラーの仕組み(理論)についてはからっきしという人が結構いる。そういう人がオーナーになっている店では、従業員さんも教えを乞う人がいないのでやはり理論がおろそかになる。そこに説教好きの僕が乗り込んでいって、若造のくせに教えを授けるのである。もちろん「偉そうに! 俺は自分の腕ひとつでこの店を作り上げたんだぞ」と気分を害される場合もあるが、「ほほお こいつはなかなか勉強しているな。やりおるわい」と見直されて取引に結びつく場合もある。
へこへこするのが当たり前の営業の世界は僕には向いてない。僕はここ冷麺でグダグダ言っているのと同じように説教垂れてるのが一番活き活きできるのだ。しかし困るのはこちらの理論をはるかに上回る勉強好きの美容師さんで、こういう人に当たるとこちらが逆に説教を喰らうハメになる。しかしそこで得た知識はまた別の所に持っていく事が出来るので我慢のしどころなのだった。
「知らない人と話すのが苦手」「監視の目がないとすぐさぼりたくなってしまう」「つまらないことでクヨクヨしてしまう」「怒りっぽい」「声が小さい」「引っ込み思案」「人に見下されるのが我慢ならない」「時間にルーズ」「印象が暗い」こういう条件を全部満たすような人は営業マン向きとは言えないが、いくつかは大抵当て嵌まるものだ(僕はかなり当て嵌まる)。それは弱点ではあるが、その人の全てではない。自分の得意なところで勝負すればいい。
ん〜 説教するって気分いいね♪
うちがテキストサイトなのかどうかは別として、「テキストサイト管理人さんに100の質問」をやってみた。素って言うかふてくされ気味での回答。結構時間かかる……。

小林尊(たける)という男をご存知だろうか?
年齢23歳。身長173cm。体重58kg。小林の職業は大食いである。TBSでやった第一回「フードバトルクラブ」という特番で、並み居る強者どもを次々と撃破し優勝した男だ。恐らく今、日本一、いや世界一の胃袋を持つ男と言って間違いない。とにかく今までの大食い野郎どもなど足元にも及ばない強さを持っており、見ていると恐怖すら感じる食いっぷりなのだった。
ニューヨークで毎年ホッドドックの早食いコンテストが行なわれているのだが、そこでは長い間、新井という日本人が無類の強さを誇っていた。12分間で31本のホットドックを食う小柄な日本人に、ニューヨーカーは毎度度肝を抜かれていたのだが、なんと今年の大会では小林が12分間で50本を食うという人間離れした記録で優勝してしまった。小林は元々大食いの選手であって早食いは得意ではなかったのだが、新井という男を超えるためにスピードを身につける訓練を積んだのである。平たく言うと「丸飲み」の特訓だ。少量の水さえあれば、小林は大きめのゆで卵くらいのものを噛まずに飲み込むことが出来る。(1分間で23個!)
「職業は大食い」と書いたのはそのまんまの意味で、小林は現在それ以外に職を持っていない。いろいろな大食い大会での賞金だけで暮らしているのである。昨年1年間の年収は実に2000万円。フードファイターという呼称が、絵空事ではなく実際にありえるということを認識させられるとんでもない額の収入だ。
第一回フードバトルクラブでの小林の闘いは感動すら覚える見事なものだった。準決勝、早食い王新井との対決では、ずっと目標だった新井を下し、大粒の涙をこぼした。決勝戦、3人でのラーメン対決では、制限時間1時間で何杯食えるかで勝負が決まるルールだったのだが、小林はライバル2人の箸が止まっているにも関わらず食いつづけた。ライバル2人は10分くらいの時間を残して、約11杯でギブアップ気味だったので、小林は12杯食えば楽々優勝だったのだが、制限時間最後の1秒まで食い続け14杯のラーメンを完食したのである。ライバルに圧倒的な差を見せつけ、「俺の敵は俺だけだ!」と言わんばかりの鬼気迫る食いっぷりだった。
「大食いなんかに人生賭けてるのバッカみたい」という見方は、小林の姿を見ていると吹き飛ぶ。価値をどこに置くかは人それぞれだが、自分で価値あるものと認めたものに対して情熱を傾けられない者や、価値あるもの自体を見出せない者に小林を笑う資格はないだろう。
君にとっての「価値あるもの」って何よ?
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