
ここのところ仕事が忙しく、まあいい傾向ではあるのだが余力がない。どんな仕事をしてるかと言うと、営業マンの最も重要にして最も辛い仕事、新規開拓だ。飛び込み営業というのは本当に辛いもので、自分がダニ以下の存在に思えたり、「僕っていらない子なの?」と幼児退行してしまうくらい上手くいかないものである。これは冷静に上司の目から見るとまた違った様相を呈す。新規開拓など、100軒回って5軒取れれば上出来という見方も出来るからだ。しかし現場に出る営業マンは残り95軒で死にたくなるほどの無力感を感じることになる。
僕の営業方針は「得意先に極力媚びない」の一点に尽きるので、気に入られる事はとても少ない。やはりなんだかんだ言っても取引先はへこへこする営業マンが好きだ。しかし中には奇特な人もいるわけで、こちらの真摯な姿勢に共感してくれる場合もある。
そんなはねっ返り営業マンの僕が最も得意にしているのは教育関連で、要するにモノを売るのではなく、理論を売るのだ。つまり説教だ。美容師さんは職人気質の人が多く、デザインの腕はいいがパーマやカラーの仕組み(理論)についてはからっきしという人が結構いる。そういう人がオーナーになっている店では、従業員さんも教えを乞う人がいないのでやはり理論がおろそかになる。そこに説教好きの僕が乗り込んでいって、若造のくせに教えを授けるのである。もちろん「偉そうに! 俺は自分の腕ひとつでこの店を作り上げたんだぞ」と気分を害される場合もあるが、「ほほお こいつはなかなか勉強しているな。やりおるわい」と見直されて取引に結びつく場合もある。
へこへこするのが当たり前の営業の世界は僕には向いてない。僕はここ冷麺でグダグダ言っているのと同じように説教垂れてるのが一番活き活きできるのだ。しかし困るのはこちらの理論をはるかに上回る勉強好きの美容師さんで、こういう人に当たるとこちらが逆に説教を喰らうハメになる。しかしそこで得た知識はまた別の所に持っていく事が出来るので我慢のしどころなのだった。
「知らない人と話すのが苦手」「監視の目がないとすぐさぼりたくなってしまう」「つまらないことでクヨクヨしてしまう」「怒りっぽい」「声が小さい」「引っ込み思案」「人に見下されるのが我慢ならない」「時間にルーズ」「印象が暗い」こういう条件を全部満たすような人は営業マン向きとは言えないが、いくつかは大抵当て嵌まるものだ(僕はかなり当て嵌まる)。それは弱点ではあるが、その人の全てではない。自分の得意なところで勝負すればいい。
ん〜 説教するって気分いいね♪
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