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2001年11月22日

流れ星 銀牙

獅子座流星群は見ただろうか? 見てない? それはもったいないことをしたものだ。200年に一度の大規模なものだったそうなんで、300歳くらいまで生きないともう見れない。「あれは星じゃなくてチリが燃えてるだけなんだから有難がって見るようなもんでもない」なんて無粋な事は言わずに見るべきだったろう。3年前の流星群の時は大騒ぎした割には大したものじゃなかったので拍子抜けしたが、今回は期待通りに素晴らしかった。

ところで流れ星を初めて見たのはいつだか覚えているだろうか? 僕は確か25歳くらいだったと思う。東京に住む者の宿命か、えらい遅い。しかしその時の感動は未だに忘れられない

その日バイト仲間の僕とK君、A君は3人でドライブしていた。男3人しがないドライブである。K君が僕の3歳下、A君は僕の5歳下という歳の離れた仲間で敬語交じりの会話になるが、よそよそしいところは全くない。本当に気心が知れた最高の友人だ。

後ろの席に座っていた僕は彼らと話しながら、何の気なしに空を見上げていた。そして見た。一筋の流れ星が夜空を切り裂くのを。

都心で空気が汚くほとんど星など見えない中、しかも周りは煌々とネオンが輝く悪条件にもかかわらず、その流れ星は僕の目に飛び込んできた。生まれて初めての経験に興奮する。この感動を彼らにも分けてやりたくて、慌てて「空見ろ! 空!」と叫んだが、その時には既に星は消えていた。

しかし何と言う偶然か。助手席でくつろいでいたK君も、運転していたA君さえもその流星を同時に見ていたのだった。

「見ました! 見ました! すげえ! にいさんも見たんだ? え? 3人とも!?」(僕は彼らににいさんと呼ばれてる)

何か運命的なものを感じずにはいられなかった瞬間である。その後僕らはバイトを辞めて散り散りになったが、いまだに仲良くやっている。

なーんて話を営業先の女性美容師さんに話したら、「ああ、あたしもその経験あります」と言うではないか。おお、こんな珍しいことが自分以外にもあったなんてと驚いた。恋人と夜中電話していたときに、同時に流れ星を見たんだそうだ。遠く離れた恋人同士が電話越しに感じた運命。「めちゃめちゃロマンチックですね〜」と言ったら、「いや、その後速攻で別れちゃったんですけどね」だと 笑。夢見させてくれよ……。



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