
この時期になると痒くて仕方ありません。いわゆる乾燥肌でもあるんですが、どっちかというとメルヘンアレルギーで。生意気にも犬を飼ってるでけえネズミとか、蜜壺抱えた黄色グマとか、虫みたいに小せえピンクの豚とか、煎餅みたいな広がり顔の白猫とか、その手のメルヘン系キャラクターの露出度が高くなってくるのがこの時期なわけです。もうね、果てしなくダメなんですよ。痒くて。
僕の相方が結構この手の人なんで、たまに幕張にデーンとおっ建ってるなんちゃらランドに行くんですが、世界に馴染めないんです。浮いちゃうんです。プカプカと。皆さんよく平気な面して馴染めるなぁと感心します。
一番キツかったのが『魅惑のチキルーム』という所で、心停止一歩手前まで追い詰められました。ここは乗り物系のアトラクションではなく、どっちかというと小規模ライブを行う劇場スタイルなんです。で、お客さんが中に車座になり、小鳥たちの囀りっていうかメルヘン唄を楽しむんです。中盤にさしかかるとキャストのお姉さんがお客さんに合唱を迫ります。「小鳥ちゃんたちと一緒に歌ってくださーい」みたいに。無理。絶対無理。この時間を何とか無難にやり過ごそうと、俯いて口だけパクパク動かしているとお姉さんに目敏く釣り上げられます。「そこのお兄さーん。下を向いてないで大きな声で歌って〜」みたいに。一斉に集まるお客さんたちの視線。額を流れる脂汗。動悸。眩暈。息切れ。リウマチ。プティッ(プティッ?)。スペースマウンテンをノンストップで10回乗ったくらい心臓に負担がかかるわけです。お願いだからやめてください。僕を殺す気ですか?
身長183cm、スーパーサイヤ人みたいな髪、ハードな革パンの自称クールなお兄さんにはメルヘンは辛いんです。
そういうわけで、クリスマスだかなんだか知りませんけど僕の事はほっといてください。僕の周りでメルヘらないでください。温泉に連れてってください。湯上りにビールとカニ味噌をください。よくよく考えると自称クールには温泉も似合わないんですよね。仕方ないのでハーレーで中央高速かっとばすことにします。まず免許取れ。
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