
アルバイト時代、毎年この時期になると「追いコン」というのがありました。大学を卒業し就職する人たちのお別れ会です。僕は8年間もプー太郎をやっていたので、悲しい事に毎回送る側でした。数年間苦楽を共にした後輩とのお別れです。泣けないわけがありません。見た目からは想像つかないらしいですが、もう見事なくらい毎回泣いてました。いい歳こいた、いいガタイの男が泣くのはさすがにみっともないので、酔いつぶれてテーブルに突っ伏してると見せかけて人知れず泣いてるのです。実際は「人知れ」ちゃってるんですけど。
学校の友人だと「卒業してもずっと友達でいようね」なんつって、いつのまにか音信不通ってパターン、よくあります。でもこのバイトはとにかく一緒にいる時間が恐ろしく長くて(学生でも月間200時間以上働く人がほとんど)、休みの時もつるんで遊ぶ事が多かったのでつながりがハンパじゃないのです。また、仕事で苦楽を共にするというのは学校で授業を一緒に受けるよりもずっと関係が深くなるってこともあります。社会人だと仕事の付き合いっていうのは逆にそっけないものになるのかもしれませんが。
辞めてからもう4年くらい経つんですけど未だにそのバイト仲間と毎月飲んでます。多い時で25人、少ない時でも7〜8人は集まります。よくもまあ毎月毎月これだけ集まるよ、と感心するくらい。で、これはひとえに中心メンバーのA君(何度かそのエピソードを冷麺に書きました。こんな話とか、あんな話とか、そんな話とか)の人徳によるところなのです。彼がいるから人が集まる。そういう魅力のある人なのです。
A君がこの4月から韓国に転勤になります。現地に日本人スタッフは彼一人。彼の能力を見込まれてのいわば栄転ではあるんですが、僕らバイトメンバーの寂しさは計り知れません。僕はもう今から既に泣いてます。もちろんたった一人で異国の地へ赴く彼の辛さ、寂しさはさらに大きいに違いありません。
でも生きてさえいればまた会えるという事を最近あった不幸で痛感しました。それともうひとつ。これだけ皆に別れを惜しんでもらえる人に自分もなれたらいいなと。感傷的な春。
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