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2002年03月27日

バッカじゃないの?

ちょっと旬を逃した話題だが全国八葉物流とかジーオーグループの話をちょっと。「1年間で出資金が倍に」って、あんたそりゃいくらなんでもないでしょうよ。被害者の皆さん、なぜこうもマルチにひっかかる? 「詐欺だ! 絶対許せない」とかいきり立って被害者の会結成したりしてるけど、「私バカです」とバカ面を全国に晒したいだけとしか思えない。騙す方がもちろん悪いけど騙される方もどうかしてるよ。

参加者の通帳を見せられて「ほら、ちゃんと振り込まれてるでしょ?」。こんな簡単な見せ金ですっかり信じ込み思わず加入。で、実際参加してみると確かに自分の通帳に金が振り込まれる。こりゃ濡れ手に粟だとばかりにさらに出資金を上乗せしていく。しばらくするとピタリと入金が止まる。「おかしい! 詐欺だ!」。アホかあんた。なんでひっかかるかなぁ。心底不思議でしょうがない。どう考えても最初からおかしいと気付くはずでしょ。あんたがおかしい。絶対おかしいよ。

僕は美容室を回る営業マンなんだが、美容業界ってのがまた胡散臭いところで、マイナスイオンがどうのトルマリンパワーがどうの波動水がどうのといった話には事欠かない。大昔には「パーマ液で体の老廃物を排出させる」なんていうわけのわからない理論が一大勢力を築き上げて、信じ込んだ美容師が子供を死なせてしまったという事件すらある。そんなわけで高齢の美容師には、美容師なんだか山師なんだかわからないような胡散臭いおばさんがいっぱいいるのだ。副業で羽毛布団(信じられないくらい高額の)を売ってる人なんてのもゴロゴロいる。

マルチの最大の商品は健康だ。これさえ押さえておけば後はどうでもいい。お題目みたいに健康健康と唱えていればいくらでも騙される人が沸いて出る。先日その手の美容室に行ったとき、こんなくだらない実験をやらされた。

僕が右手の人差し指と親指でわっかを作る。指と指が離れないように強く力を込める。で、おばさんがその指を力任せに開かせようとするんだが、この時左手で健康グッズに触れていると、いくらおばさんが力を込めても指が開かない。「バイオの力で体内に気が通るから」とかいうわけのわからない理由を聞かされる。次に「バイオの力が入っていない」グッズを左手で触れながら同じようにわっかを作る。今度はいとも簡単に右手の指が開いてしまう。「ほらね? バイオの力がないから」ってアホか。どう考えてもおばさんの力加減が最初と違うのだ。最初は明らかに手加減して指を開こうとしている。大げさに肩を震わせて力を込めているように見せかけているが、実は全然本気じゃないのだ。

果たしてこのおばさんは僕を騙すつもりでこんな実験をやっているのか? これがそうではないというところに問題がある。わざと力を抜いているわけではない。おばさんは強い暗示にかかっていて、バイオグッズを触っている時は「絶対に開かない」と最初からあきらめ気味なのだ。バイオグッズを触れていない時は逆に「絶対に開く」という強い暗示によって、相手がどんなに力の強い男でも、指のわっかくらいはおばさんの力であっけなく開いてしまうという仕組みだ。あーホントにアホらしい。なんで僕がこんな茶番に付き合わなきゃいけないんだ。

「私は絶対平気」とタカをくくっている人ほどひっかかりやすいなんてよく言われるが、どう考えてもマルチなんてひっかかりようがないと思うんだが。人をバカにするのもたいがいにしたまへ。



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