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2002年04月10日

応援します

今日はいつになく素直な気持ちで。

このサイト名でおわかりの通り、僕は極度の恐がりです。臆病者。喧嘩とかそういう意味のじゃなくて、未知のもの、新しいもの、知らない人、知らない土地、知らない店、そういうものに対してです。

こういうのってある程度訓練でどうにかなりますが、性格的な根っこの部分では何も変わりません。勇気を出して新しい事に挑戦して、それをなんとかモノにすることが出来ても、次の新しい事に挑戦するにはまた同じだけの勇気を振り絞らないといけないんです。これは結構しんどいです。

大昔の話になりますが、僕は小学校高学年まで一人で電車に乗ったことがありませんでした。まず切符が買えません。どこで買えばいいのか、お金はどうやって払えばいいのか、どういうルートの切符を買えばいいのか、そもそも切符ってどうやって使えばいいのか、考えてるだけで頭がパニックになって何も出来なくなります。そこらへんにいる人にすいすい声をかけて聞きまくればいいんでしょうが、それも出来ません。知らない人と話す事自体が苦痛だからです。よくよく考えれば切符なんて間違って買ってしまっても後でいくらでも修正(乗り越し精算とか)が効くんですが、そこまで頭が回りません。自分なりにいろいろな苦労をして、やっと切符を購入出来ても次に乗り換えという難問が待ち受けています。東京の地下鉄は大人でも初めて乗る人はわけわかんなくなるくらい難しいですから。もうここらへんまで来るとほとんど半泣きです。誰かに助けてほしい。誰かのあとに付いていって楽をしたい。もういろんな事から逃げ出したい。もういやだ。無理だ。出来ない。

逃げ出したいという気持ちを乗り越え、いくつかの失敗を乗り越え、やっとの思いで電車を乗り継ぎ、目的地に着きます。そこでパーっと目の前が開けたような感覚を手に入れます。
「ああ、僕はもう電車に乗れるんだ。僕は電車を攻略した。僕は1歩前に進んだんだ」
バス、電車、飛行機、映画館、喫茶店、レストラン、役所、ホテル、会社、電話の取次ぎ、コンサートのチケット入手、旅行の手配、次々と僕の前に立ちはだかる、実はなんてことはない未知の世界。その都度つまづき、逃げ、また戻り、頑張ってきました。

こんな事の繰り返しで、なんとか今では人並みに生きていけるようになってます。でも、今でもいろんな事が出来ません。誰かがそばにいると、その誰かに頼ろうとしてしまいます。よっぽどの事がない限り自分から「これを攻略しよう」と勇気を奮うことが出来ません。こういう弱さがエスカレートするとひきこもりとかになるのかなと思います。本当はいちいち勇気なんて必要なくて、電車で培った技術(?)をバスで生かせばいいという応用力の問題なんだと思いますが。

僕は外国で一人で暮らすなんて事は無理でしょう。ストレスで多分死んでしまいます。それをこなしている僕の友人を自分のことのように誇りに思うと同時に、僕には計り知れない苦労を彼なりの勇気で頑張って乗り越えているんだろうなと想像しています。また、僕よりも不器用で、いろんなことから逃げ出してしまいがちな人たちを応援してあげたい。どうやってそれが出来るかな? と今考えています。


映画『千と千尋の神隠し』って正に子供の頃の僕に対する応援だったんだな。違った形でこういうものを生み出したい。



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