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2002年06月22日

SONY支配と画素数のお話

注意。今回かなり長いです。

物欲がわいてきました。欲しいのはデジカメ。僕はデジタル家電に滅法弱いんです。必要あるとかないとかじゃなく、細かいスペックの差異を頭の中でこねくりまわし、「自分はこんなにすごい物を所有している」という満足感が欲しいんです。消費社会の申し子。病める現代社会の病理そのもの。決して埋まることのないちっぽけで漠然とした不満に追い立てられる、目を血走らせた鈍重な羊。

購入しても1回たりとも使用しなかったポータブルMDプレイヤーとか、週に一回起動するかしないかというカメラ付きノートパソコンSONY C1とか、6台も基本料金を払っている携帯電話とか、もうとにかく全身無駄まみれ。今回購入を検討しているSONY DSC-P9もはっきり言って今の僕には絶対に必要ありません。無駄です。

現在所有しているDSC-P1を購入してからまだ1年と経っていません。しかもP1とP9の違いなんて、カタログスペック上の幻みたいな「画素数」(P1が300万画素でP9が400万画素)と、わずかな外形寸法でしかないのです。あ、言い忘れました。僕はP1を購入するわずか1ヶ月前にWEBの懸賞でSONYのデジカメ(DSC-P50)を当てているのです。でも懸賞に出るものってローエンド機かせいぜい中堅クラスじゃないですか。そういうのに耐えられなくて買っちゃったんです。で、懸賞の賞品はネットの知り合いである某氏にあげちゃいました。

ここで大幅に話がずれますけど画素数について少し語らせてください。皆さんは一体どれくらいの画素数のデジカメを持っておられるか? 2〜3年前に買った人だと大体200万から多くて300万画素くらいだと思います。言うまでもなくこの画素とはピクセルの事であり、原則的には多いに越したことはありません。しかし勘違いしてはいけないのは「画素が多いから写真が綺麗」では決してないということです、というような事を一度は耳にした事があると思うんですけど、具体的にはそれは何を意味しているのか。よく言われるのは「写真をプリントアウトする際に、でかい紙に印刷すると違いがわかる」というものです。つまり日常、使い捨てカメラなどで撮影し、町のDPE屋でプリントした、皆さんが最もなじみの深い写真のサイズだと違いは全然わからないという事です。「あ〜、俺はそんなにでけえ紙には印刷しねえから400万画素なんて必要ねえわ」という言説がここで成り立つわけです。うむ、これは確かに正しい意見です。

ではWEBで写真を公開する場合はどうでしょう? せいぜい画面サイズは300×200pxくらいじゃないですか? 最近はブロードバンドが普及してますから640×480pxの写真を載せることもあるかもしれません。ではWEBで公開することを前提とした写真を撮る場合、皆さんは一体デジカメ側でどんな画面サイズを指定して撮影していますか? 1600×1200pxというサイズが200〜300万画素機のスタンダードですが(300万画素の最大サイズだと横幅2000を超える)、「1600×1200なんて載せたらほとんどの人がスクロールしなきゃ見れないじゃん。そんなにでかいサイズで撮影してもどうせ縮小しちゃうから初めから640×480pxで撮影するよ。その方がメモリサイズも食わないからたくさん撮れるしね」と言う人はいませんか? はい、これに該当するあなたは200万画素ですら不要です。100万で十分です。デジカメでの撮影は、その機種で可能な最大サイズで撮影することが原則なんです。最大サイズより小さく撮影するという事は、その機種のもつ画素数を自ら捨てているということなのです。

では1600×1200で撮影した画像をWEBに載せる場合はどうすればいいのでしょうか? さっきのセリフの通り、こんなでけえ画像は誰もまともに見れません。「ん〜、やっぱ縮小?」ブブー。半分当たりで半分ハズレです。正解は「見せたい部分だけトリミングして載せる。必要ならさらに縮小する」です。1600×1200のうち、はじっこの部分は必要ですか? どうでもいい背景とかが写ってるだけじゃありませんか? ならそこは切り取ればいいんです。切り取れば当然画面サイズは小さくなります。恐がりのクロムハーツの写真はそうやって作られています。指輪の写真なんかはかなり大きく写ってますよね? あれは元々は1600×1200の巨大な写真の真ん中に、ポツーンと小さく指輪が写っていたのです。周りの余計な部分を切り取り、230×200の大きさにしています。さて、これが100万画素のカメラで640×480の写真を撮り、それをトリミングしたものだったらどうでしょう? あんなに綺麗な写真にはなりません。WEBで写真を扱う場合、高画素カメラの最大の利点は正にここにあります。極端な接写が出来ない細かい文字や小さい被写体をアップで載せる時(実際にはアップにしてるわけじゃなく周りを切り取ってるだけですが)にこそ高画素は威力を発揮するのです。

ずれた話にしては随分長くなっちゃった。とにかく「大きな紙に印刷する時」以外にも高画素のアドバンテージはあるんだという事です。せっかく高画素カメラを持っているのに、640×480でしか撮影してない人は自分の不明を恥じてください。「そんな事はてめえに言われないでもわかってるよハゲ」という人はどうぞ僕の頭を便所スリッパではたいていってください。

で、最初に戻りますけど、僕にとっては300万画素のP1と400万画素のP9が目の前にあったら、どうしてもP9の方に目が行ってしまうというわけです。ここで最も重要なのは、同じ400万画素でもCANON S40の方が全然綺麗な写真が撮れるのに、何故僕はSONYを選択するのかという事。SONYって恐いね。僕を破産させる気だとしか思えない。



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