諸君らはまさかゴルフ会員権なんてものを購入したことはないだろうね? バブル期に千万円単位で取引されてたバカげたステータスだ。アレは持っててもプレイ料金がタダになるわけじゃない。ビジター料金よりちょっと安くなるくらいだ。そんなくだらない割引券みたいなものに投機目的で1千万も出すヤツがわんさかいたんだから、バブルってのは狂った時代だったね。ご存知だろうが、ゴルフ場を開発する時ってのは、完成の何年も前に会員権を売り始める。まだ出来上がってもいないゴルフ場の会員権(しかも単なる割引カード)を普通買うか? んで、そうやって集めた資金でゴルフ場は建設される。だからバブル末期なんかは金だけ集めて「やっぱり資金が足りなくて建設できませんでした」とか言ってトンズラするやつもたくさんいたんだ。
さて、これと全く同じ事がオンラインRPGで起きる、もしくは起きてるんじゃないかって僕は心配なんだな。諸君らはほとんどWindowsっていうOSを使っていると思うけど、これってパッケージ販売された後で数え切れないくらいパッチ当てるでしょ? 今稼動中の『ファイナルファンタジー11(以下FF11)』でも全く同じ事になってる。不具合の連続とサーバーメンテの嵐、そしてそれを修正するパッチのダウンロード。僕らはPCの世界に慣れ親しんでるから抵抗ないかもしれないけど、コンシューマーゲームしかやったことがないゲームファンからすればこんなの詐欺みたいなものでしょ。要するに「完成してないゲームを売りつけました」って事になるんだから。PCを引き合いに出して「巨大なプログラムだからバグは仕方ない。修正パッチは必要不可欠」なんて言い訳は絶対に許しちゃダメだ。アーケードゲームもコンシューマーゲームも発売後に修正を加えるなんて事は今までやらずに(物理的に出来なかったわけだが)出来ていたのだから。言い訳を許せばメーカーはどんどんルーズになっていく。
実際スクウェアは将来のオンラインゲーム全盛時代を見据えて、このFF11で市場調査と技術テストをやっているっぽい。FFというビッグタイトルを利用してね。これは由々しき事態だ。スクウェアは『ロマンシグサガ』っていう史上最凶のバグ連発ゲームを出してる前科があるからね。オンラインはあの会社にとっては渡りに舟だ。
「おー、これでバグ取りしないで見切り発売が堂々と出来るぞー。納期気にしないでいいぞー。不具合報告が来たらパッチ提供すりゃいいんだ。何? シナリオがまだ2章までしか出来てない? そんなもん発売後に追加すりゃあいいんだよ。いいっていいって。とりあえず発売しとけ。ゲームのタイトルが決まってない? FF15とか16とか適当に数字くっつけとけよ。しかし楽になったもんだな〜。以前は半年に1作発売しないといけなかったのに、オンラインになってからはユーザーがしつこくひとつのゲームやり続けるから2年に1作でよくなったもんな〜。しかもサーバー利用料を毎月課金出来るから儲けは以前よりでかくなってるし。オンライン様様だよ。うひひ」
まさかここまでひどい事にはなるまいが、僕らユーザーはメーカーに対して厳しい目を向けなくてはならない。恐らくスクウェアが次に出してくるオンラインゲームこそが将来を決める1作になるだろう。そのゲームはゲームとして面白いのか? 完成されてるのか? ゲームの内容ではなく人と語らう事の楽しさに没頭しているのを「ゲームが面白い」と取り違えているのではないか?
しかしこんな事を言っていても、数年後には否応なしにオンラインゲームの大波が押し寄せてくる。それまでに僕らはこの麻薬と上手に付き合っていく術を身につけなくてはならない。荷が重いね……。
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