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2002年08月02日

文章作成法とか

当たり前の事を書くと反発凄いんだよね。恐る恐る。

好きじゃない文章作成法のひとつに「具体的な事を考えながら抽象的な事を書く」ってのがある。例文書きましょか。

文章1
人の心なんて決して他人にはわからない。自分自身の心すらわからないのに、他人がどうして私の心を理解出来る?私は思う。それでも相手の心をわかろうとする気持ちが大事なんだって。

うひー。書いててものすごく寒い。寒いっていうか顔だけ熱い。火ぃ出ちゃう。この文章はさ、もう言わなくてもわかるだろうけど相沢直子(22歳仮名)が今日経験したこんな事件を元に書かれてるんだよね。

文章2
私の考えてる事なんて全然裕之にはわからないんだ。あいつはいつもそう。自分勝手で横暴で、今日も私の目の前で他の女といちゃついて……。私自身、裕之の事が心から好きで他の女に取られるのがイヤなのか、それとも単に他の女にちょっかい出してる裕之にプライドを傷つけられたことが許せないだけなのかわかんないけど。でも裕之だってあたしの事好きだったら少しくらいは遠慮ってものがあってもいいじゃない。あたしはいつだって裕之の事考えてるもん。

だいぶ具体的になりました。あんまり具体的すぎて生臭い。だから文章書くときには「私、相沢直子の心なんて決して裕之にはわからない」と書くべきところを「人の心なんて決して他人にはわからない」と一般化するのね。でも透け透けなんだよ!パリコレスーパーモデルの乳首級。一般化した文章からトコロテンみたいに具体的な情景がにじみでちゃってる。全然一般化した意味がない。つーかこんな個人的な経験を一般化する意味がない。ホストに金をむしり取られた女が「男は全員金目当て」って極論に走ってるも同然。そんな見え見えの経験を中途半端に見栄えのいい言葉に置換してどうするよ。まだ生臭具体文(造語)の方がマシだよ。

文章1みたいな事を書くと当人同士とか近しい人にはすぐわかるよね。それじゃ底が浅すぎる。文章書きのはしくれなら「具体的な事を考えながら全く別の具体的な事を書く」くらいの芸当見せようよ。ここで文章2の具体的経験を見事に別の具体的な話に変換したお手本の文章を書こうと思ったんだけど、どうも上手くいかないんであきらめた 笑。僕も才能ない。

手前味噌で申し訳ないけど昨年末にジャックマイヨールが自殺した時、僕は「ふーん。誰もが憧れる海の男にも孤独の辛さってあるんだな……」って思ってこんな文章を書いた。これくらい具体的だと元の事件が見えてこないと思う。透け透けの恋愛一般化日記書いてる人は具体的な恋愛小説書くといいんじゃないかなぁ。余計なお世話だろうけど。



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