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2002年09月04日

マイルームとしての公共移動機関

この前久しぶりに電車に乗ったんだけど異様だね。終電間際だから立ってる人はほとんどいなくて、丁度いい具合に席が埋まってんの。で、全員携帯電話の画面見てんの。キ・モ・イ。ま、自分も例外じゃないんで、あんまり偉そうな事は言えないんだけどさ。「ハワイに行ったら日本人ばっかでやんの。もううんざり」っておまえもその一人じゃねーのかよ、みたいなね。

森田芳光監督の『家族ゲーム』っていう映画に一家3人プラス家庭教師が食卓を囲むシーンがあって、細長いテーブルの片側にズラっと並んで座るのが異様だな〜って思った記憶がある。あれはテレビのドラマなんかで、食卓を囲む家族が全員カメラに収まるように不自然にこちらに顔を向けているのをおちょくってるというか、逆手に取って異様な雰囲気醸し出してるわけなんだけども、それを彷彿させるよね。

いつも電車利用してる人にとっては当たり前の光景なんだろうけど、なんだか異世界に紛れ込んじゃった気分。僕があまりにも電車に乗らなさすぎなだけで、社会常識(?)からズレてるというか、浦島太郎状態なんだろうねー。あと気になったのはペットボトルね。車内で飲んでる人多い多い。高そうなブランドもののバッグからひょこっとお茶のペットボトル出して、一口飲んで、また戻す。そしてメール確認。大体これをエンドレスに繰り返してるって感じ。

「昔は良かった」が口癖の耄碌ジジイみたいな事言って申し訳ないけど、つい10年くらい前までは車内で飲み食いするのってかなり抵抗あったと思うんだよ。それが今じゃ、まるで自分の部屋でくつろいでるかのように呆けた顔してメール打ったり友達と携帯でダベったりお茶飲んだりしてる。硬い言葉で言うと「公共空間の私物化」みたいなものが随分進んだと思うのね。別に良い悪いじゃなく。こうなると「地下鉄で口論。サラリーマン刺される」とかいうニュースも納得行くよね。誰だって自分の部屋でくつろいでる所に、赤の他人がずかずか入ってきて荒らしたら頭来るもの。

心の中じゃ異様だと思ってるくせに、自分もどっぷり同じ事やってるから始末悪い。電車に全然乗らなかった僕自身にも、この10年で似たような意識改革(?)が起こってたんだねえ。ま、こんなこと何を今更なんだけどさ。


つーかよく考えたら似たような事前に書いたわ。本格的に耄碌してきた。すまん。ワシがこんな体なばっかりにおまえには迷惑かけちまって。おとっつぁん、それは言わない約束よ。



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