冷麺のトップに戻る

2002年11月03日

悪夢

とてつもなく嫌な夢を見た。嫌な気分になりたくなかったら今すぐこのページを閉じるべき。

片側2車線づつの割と広い道路の真ん中に、数匹の猫が固まっていた。猫好きの僕はすぐに近寄る。しかし、可愛いから触りたいからではない。こんな交通量の多い道路のど真ん中に猫がいることに危険を感じたからだ。あんな所で彼らは何をやっているんだろう?

数メートルの距離に近づいた。ぴたりと足が止まる。ちょうど円を描くように固まっていた彼らの中心には、猫の轢死体があった。頭が割れて、派手に脳漿を撒き散らしている。それを彼らは舐めていたのだ。一心不乱に。あまりの気味悪さに僕はそれ以上近づく事が出来なくなった。彼らの中には僕が飼っている猫も混じっていた。

「おまえまでそんなことを……」

と、その瞬間。風のように現れた大型トラックによって彼らは1匹残らず轢き殺された。彼らがいた場所は、肉と血と骨と毛によって描かれた文字通りの地獄絵となった。

たくさんの猫が死んで可哀相だ、という思いは全くなかった。ただ自分が飼っている猫が死んだという事実にパニックを起こした。夢の中で、僕は確かに発狂していた。言葉にならない声をあげて喚き散らしていた。


実際車での移動が多い僕は猫の轢死体に頻繁に出会う。そういう時には驚くほど何の感慨も浮かばないのだった。ただ、そこに、猫の、死体がある。それだけだ。「自分が飼っている猫」と「知らない猫」。「友人や家族」と「赤の他人」。僕自身が抱える、ぞっとするような「他者への無関心」を夢に突きつけられた。嫌な気分だ。



Amazon.co.jpアソシエイト

楽天

MENU

冷麺最新5件の記事

冷麺最新3ヶ月


Amazonトップセラー