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2003年03月02日

ゲームレビュー『メトロイドプライム』

メトロイドプライム

FPS(First Person Shooter または First Person Shooting。一人称視点のシューティングゲームのこと)の歴史は長い。特にゲームの3D化が進んで以降、洋モノのPCゲームにおいて根強い人気があり、FPS専とも言えるようなコアなファンがついている。と、いうのは聞きかじりの知識で、僕はFPSについては全然詳しくない。Nintendo64でDOOMをやったくらいなので、今回のメトロイドプライムがFPSの進化過程においてどの程度の位置になるのかさっぱりわからないのだ。まずそのことをお断りしておく。

一人称視点というのは実は限りなく2Dと相性がいい。マップ構造さえ擬似的に3D化しておけば(ウィザードリィのような3Dダンジョンものを思い描いてもらうとわかりやすい)、目の前に見える映像は2Dで十分なのだ。逆に言えば、一人称視点である限り3D的なダイナミズムを感じにくいという欠点がある。メトロイドプライムでは「モーフボール(いわゆる丸まり)」というギミックを利用してこの弱点を補っている。モーフボールに変身したときだけカメラが第三者視点となり、3Dマップの箱庭感(?)がぐっと向上しているのである。

メトロイドがFPSになるなんて許せん! と思ったメトロイドファンも多いと思う。しかし、メトロイドシリーズが持っていた「メトロイドらしさ」と言うべきところはかなりの部分FPSになっても失われていない。モーフボール、ボム、各種ミサイル、各種ビーム、2段ジャンプなど、多彩なアクションは健在だ。「なるほど、こう見せるか」と唸らせられる。また、X線バイザー、サーモバイザーなど、FPSになったからこそ出来たギミックもとてもいい出来だ。2Dアクションゲームの時には扉を開けた瞬間、障害物の向こうまで全てが横スクロールによって見えてしまっていたわけだが、FPSのおかげでマップのすみずみまで実際に行ってみなければ何があるかわからない。これはメトロイドシリーズが持っていた「潜入の緊張感」を増幅させている。ハードな世界観とのマッチングも完璧だ。すばらしい。元々メトロイドシリーズの謎解きは、行けないと思われていた場所に行く、マップの隅々に隠されたものを発見する、という内容でしかなかったのだから、これは正当な進化なんだと思う。

逆にFPSファンからするとメトロイドプライムは少しストレスが溜まるかもしれない。思いっきり走り回って、バンバン撃ちまくって敵を殲滅する、という派手さはあまりないのだ。せせこましい場所をゆっくりゆっくり進みながら(バイザーを使用してマップの隅々を調べて回らなくてはならない)、たまーに出てくる敵をおっかなびっくり倒すという感じだ(まだクリアしてないので後半にはだだっぴろい場所もあるのかもしれない)。こんなのFPSじゃない! とキレずにじっくり取り組んでもらいたい。必ず中盤以降に面白くなる。

というわけで120点。ゲームキューブを持っているなら絶対買いの一本である。かっこよすぎ。


GBA版『メトロイドフュージョン』をGCと接続すると、ファミコン版初代『メトロイド』がプレイできる。シリーズものの前作をエミュで付属させるというやり方はこれから主流になるかもしれないね。



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