ここの過去ログを振り返ると、意外に旅行記ってたくさん書いてるんですよね。皆さんが読んでもあんまり面白くないかもしれませんが、自分で読み返すと思い出が蘇ってきて楽しいんです。そんなわけで、今回はハワイへ5泊7日間の旅。今までで一番楽しい旅行となりました。
17:30 綾瀬を出発。妹の旦那が運転するワンボックスカーで成田に向かう。妹の旦那は今回仕事の都合で旅行には参加せず。今回の参加者は僕、僕の両親、僕の妹、妹の子供(甥っ子姪っ子)、相方、相方の両親、相方の妹、の10人。18:30 成田着。機内食が出ることがわかりきっているのにがっつり食事してしまう。

21:30 定刻どおり飛行機が離陸。機体が古いようで、前の座席にTVモニターがついていない。この事態を見越してゲームボーイアドバンスSPを購入しておいたので、それほどショックはなかったけど、席が予想以上に窮屈で死にそうになる。僕らの前の席はちょうどスチュワーデス(最近はフライトアテンダントっつーんですか?)の目の前で、足を思いっきり伸ばして乗っているので非常に悔しい。しかもこいつらときたら前ががら空きなのにも関わらず、席を思いっきりリクライニングしているので、益々こちらの席が窮屈になっている。軽く殺意を覚えたが、GBASPの『メトロイドゼロミッション』をプレイすることで気を紛らせた。機内食はやはり食いきれない。
以下時間表示は現地時間。9:30(日本 4:30) ハワイ到着。「ハワイは暑いけどカラっとしてるからとても快適」と聞いていたのに、日本みたいにじめじめしていてびっくりした。後で聞いた話だが、今年は雨の当たり年で、5月中に大量の雨が降り、例年では降雨量が最も少ない6月にもそれなりに雨が降っているのだそうだ。そのせいで湿気が多いらしい。非常に厳しい入国審査で1時間以上待たされて、やっと空港を出ることが出来た。

12:30 今回泊まるホテル、シェラトン・モアナ・サーフライダーに到着。クラシックな外観でぐっとくる。ワイキキのホテルでは最も歴史が古く、1901年の創業。カラカウア通りに面したエントランスにずらっと白いロッキングチェアが並び、白髪の老人たちがゆったりと通りを眺めている。他のホテルもちらちらと見て回ったが、一番白人が似合うホテルだと感じた。正直日本人は場違いな感じ。建物は新館と旧館のような作りになっていて、ど真ん中が最も古い建物で、その両側に新しい建物がくっついている。
僕が泊まることになった部屋はど真ん中の古い建物で、恐ろしく天井の高い広々とした部屋だった。日当たりもよくて最高だったのだけど、ラナイ(ベランダ)がないことが唯一の欠点で、「ラナイでタバコとビールを飲りながら海を眺める」という最大の目的が果たせないので部屋のチェンジを申し入れた。従業員のスーザン(40代くらい。多分日系人)はこころよく引き受けてくれた。明日にはチェンジが可能らしい。

ホテルの中庭で巨大ハンバーガーを食した後、明日の挙式の説明を受けにワタベウェディングに出向く。時差ボケとビールの飲みすぎで限界に来ていて、ほとんど何を言われているのか頭に入らなかった。適当にタキシード的な服を合わせてみて「これでいいや」的に衣装を決めた。16:30 ホテルに戻り仮眠。20:00 北京飯店というところで中華を食す。僕は旅行中は現地のものを食べる主義なのだけど、今回は家族が一緒で、年配のためハワイの食事は口に合わないと言ってきかない。いきなり和食を希望してきたのだけど、それではあんまりなので中華になった。せめてもの抵抗でビールだけは現地のビールを飲んだ。22:00 ホテルに戻り即寝。
つづく。
この日は朝からウェディング関係で忙しかった。まだ寝ぼけまなこの7:30にワタベウェディングからメイクの人が来て相方を塗りまくる。引退して群馬の温泉宿の安スナックでホステスをやってる谷亮子さん(TAWARAちゃん)みたいになるのが目に見えてるので、「なるべく薄めのメイクでお願いします」と注文をつけた。が、注文は無視された。僕の方は僕の方で体調不良からくる吹き出物が顔に出来ていて、やはり悲惨なありさまだった。

9:15 ホテルを出発してプリマリエという、ちんまい教会に向かう。僕と相方は豪華リムジン、家族はマイクロバスで送迎の予定だったのだけど、マイクロバスが出払っていて、急遽家族の方もリムジン2台(合計3台)で送迎となった。突然のアップグレードだったのでもちろん無料。ちょっと得した。
挙式の一切をお願いしたワタベウェディングのすごさも書いておかねばなるまい。普通人生で一回しかない結婚式というイベントの扱いだけで、この規模の企業が成り立ってるという事実に驚く。前日に衣装合わせをした場所にはウェディングドレスとタキシードがずらっと吊るされていて、その数には軽くめまいを覚えた。すごすぎる。
日本でプランニングしてもらった挙式プランの料金には貸し衣装代が含まれているのだが、これには上手いカラクリがあって、現地に着いて衣装合わせをするときにこんなことを言われる。「ウェディングドレスはレンタル代$600まで、タキシードは$200までの商品をお貸しできます。それ以上のものを望まれる場合はオプションレンタル費用が加算されます」。
そして見せられるサンプルはどう考えても予算オーバー商品の方が圧倒的にかっこいい(可愛い)。現地に着いて気が大きくなってるこの時に、ケチって「一番安い衣装でいいです」と言える人はまずいないと言っていい。こうして「衣装代も含まれているプラン」というのは名前だけとなり、結局高い追加料金が発生するのだ。常につきまとうのは「一生に一度」という魔法の言葉。僕に言わせれば毎日が一生に一度だっつの!

ごちゃごちゃ文句を言ってるけれども、実は相方の方は自前でウェディングドレスを用意してあった。勤めているブランドで売ってるので、それを持ってきたのだった。ワタベウェディングに吊るされていたレンタル代$2000くらいのものと比べても全然こっちの方がいい。僕の方は素直にレンタルしたのだが、$200があまりにショボかったので$400のものを借りた。つまり$200を追加で支払った。
10:00 リハーサルを5分(!)ほどで終えて、休む間もなく即座に挙式本番。ちんまい教会だったけど、家族10人でやるにはちょうどいい規模で、アットホームな感じで良かった(一応150人まで列席できるらしいが)。肩が凝らないカジュアルな挙式が僕の唯一の希望だったので、お互いの親父は2人とも現地で買ったアロハシャツ。これも良かった。スーツとかタキシードを日本から持ってくのは大変だし。
11:00 Hoaloというところでちょっとしたパーティー的な食事。ウェディングケーキなどもついていた。『kona』というハワイアンビールを2本飲む。13:30 ホテルに戻る。昨日リクエストしていた部屋のチェンジが出来ていて、新しい部屋に入った。少し狭くなったけれどもラナイからワイキキビーチが一望できて、非常に気分がいい。早速ぷかぷかタバコをふかしながらビールとスミノフを飲んだ。沖で波待ちしているサーファーを眺めつつ。

16:30 アラモアナショッピングセンターに向けてトロリーバスで出発。観光客(主に日本人)向けに旅行会社が無料のトロリーバスを運行しているのだ。途中、プチスコールが襲ってきて、虹が見えた。
17:15 アラモアナSCに到着。高級デパート、ニーマンマーカスで相方にサンダル(コールハーンの)を買ってやる。ここの店員(白人のハンサム野郎)がいい人で、日本語は全く話せないのだが、英語でこんな申し出をしてくれた。「いつ帰るのですか? 水曜以降ですか? なぜこんな質問をするかというと、水曜以降になるとこの商品はセールにかかってプライスダウンするからです。取り置きしておいてあげるから、水曜以降にもう一度来てください。あ、今日のうちにプライスダウンした価格の分だけギフトカードを買っておいてください。そして水曜以降にそのギフトカードで取り置き商品を買ってくれればいいです」。本当ならロクに英語もわかんない日本人相手なのだから、今普通に売ってしまったほうが店側としては得なのに、わざわざ客の立場になって考えてくれている。いたく感激した。でも僕は英語は全然話せないので、とりあえず "You're fuckin' son of a bitch !!" とか "Suck my dick !!" とか、店員の頭をコツコツ叩きながら "Hello, hello, anybody home ?" とか言っておいた。グッドコミュニケーション。
19:30 アラモアナSCのフードコートでそれぞれ思い思いの食事を取ってきて食す。僕は韓国料理屋でビビンバ、相方と義妹はココイチのカレー(!)、義母は焼きそば(!)、義父はラザニアとピザ。どれも大量で腹が破裂しそうだった。
22:00 ホテルに戻り、義父の部屋に全員集まり宴会(!)。25:00 就寝。
つづく。(なげー)

昨日の宴会で「明日はみんなどうするか」という白熱した議論が行われ、「イルカを食べたい」「シロナガスクジラに乗りたい」「陸地を増やしたい」「巨大モニュメントを建造したい」「火山を噴火させるなどしてハワイ全土を火の海にし、逃げ惑うゴミのような人間どもを肴にブランデーを飲みたい」などの意見が出る中、結局「英語は話せないし、ハワイの事は事前に全然調べてないし、引っ込み思案で面倒くさがりで臆病者で夜尿症なので、パックツアー的なものにおんぶに抱っこで引きずりまわされてみよう」ということになり、空港で無理矢理押し付けられたチラシの『リムジンで行くオアフ島半周観光(4時間コース)』というものに申し込んでみた。10人がいっぺんに乗れるリムジンなので、両家族揃って安心して観光できる。

9:00 起床。抜け切らない時差ボケと前日の宴会で疲労が蓄積している。
10:00 10人乗りリムジンが到着する。運転手兼ガイドの人は中国系の40代のおっさんで、恐らくこのリムジンツアーは彼が個人的にやってる商売なのだろう。前払いで$340を支払った。まん丸サングラスが映画『マトリックスリローデッド』のセラフを思わせる。朝っぱらから中国訛りの拙い日本語で下卑たシモネタを連発するのだが、こっちは小さい甥っ子姪っ子もいるわけで、少しは考えろよと思ったのだけど、いきなり黒星(ヘイシン)を眉間に押し当てられそうな気がしたので黙っていた。
観光ルートはダイアモンドヘッド→石原裕次郎の元別荘(現在はアメリカ人所有)→潮吹き穴→元横綱曙のお母さんがやってるTシャツ屋→この木何の木→パールハーバー→カメハメハ像という感じ。石原裕次郎とか曙とかどうでもいい感じ……。「この木何の木」というのはあの有名な日立の企業CMで使われた木のことで、日本人にしか元ネタがわからないので外国人が一人も来ていなくて笑える。オアフ島のモンキーポッドというこの木は歴代CMの中でも最も長く使われている(参考:日立の樹 歴代CM年表)。
この結婚で僕の義妹となった、はてなの歌姫ことカオリさん(id:john_n)は、リムジンの中でお義母さんが歌うCMソングに合わせて「気になる木〜 あ〜あ〜あ〜♪」と子供のパートをバリハモっていた。ちょっとアホだと思った。パールハーバーは日本人が極端に少なかった。あそこを日本人がでかい面して観光するのはかなり勇気が要る。

この日は火曜日で、ハナウマベイという素晴らしい場所が閉鎖されていた。そのためルートには入っていたのだが、素通りしてしまった。ここは後日来ることにする。
13:30 ワイキキに戻る。小腹がすいてきたので食事となったのだが、ここでまた僕の両親が「和食が食べたい! ぽんぽんが痛い! おもちゃ買って!」とわがままを言って路上を転げ回るなどの醜態を見せたので、ハワイに来てまで手打ちうどん(!)を食うことになった。僕は冷やし納豆うどん(!)を食ったのだが、これが意外に侮れなくて美味かった。
15:00 ホテルに戻り、この旅行で初めて海に入る。ホテルの目の前のワイキキビーチ。甥っ子姪っ子は面白くもない観光スポットを大人に連れまわされて飽き飽きしていたみたいだったが、海に入った途端生気を取り戻した。異常なテンションではしゃいでいる。そして波が来るたびに溺れるので、救出がかなり面倒くさい。ワイキキビーチは数メートルも入るとすぐに下が珊瑚になるので足が痛くてかなわない。サーファーやボディボーダーがたくさんいたのだけど、下手に波に飲まれたら大怪我をするだろうと思った。本当はロングボードに乗ってみたかったのだけど、この珊瑚に恐れをなしてやめておいた。

18:00 ホテルに戻り、一服。20:00 またしても両親の希望で夕食の場所を決められる。その名も『タナカ・オブ・トーキョー』……。いい加減、日本のことは忘れてほしいのだが……。ここはワイキキでも有名な鉄板焼きの店で、お値段は一人あたま$70〜$80とちょっとお高め。『Kill Bill』の青葉屋的インチキオリエンタルな雰囲気と、料理人が目の前でやるパフォーマンスのせいで白人にも人気の店だ。味はそこそこ。
5歳の姪っ子は冷ややかな目でこのパフォーマンスを見ていたのだが、料理人としては「子供を楽しませてなんぼ」という職業意識があるらしく、やたらと姪っ子をいじりたおす。そしていじられればいじられるほど姪っ子は冷めていくという、端から見てると面白い光景が繰り広げられた。最終的な姪っ子の感想。「あの店には二度と行きたくない」。僕はビールを3本飲んでステーキとエビを食した。
22:30 娘と飲みたそうだった義父の部屋に相方を行かせ、一人ラナイでビールとタバコを飲み、くつろぐ。うるさいくらいの潮騒を聞きながら。23:00 就寝。
つづく。

前回までの『24』。やっと時差ボケが抜けきったと思ったら、新たな身体的苦痛が襲ってきて、この日から顔が超不機嫌に(傍目からは)見えるようになっていたはずだ。親知らず周辺の歯茎が炎症を起こして腫れあがり、メシを食う時に当たって痛いのだ。メシを食っていないときもジンジンと痛む。痛み止めの薬もほとんど効果がない。そして昨日海に入ったのが祟ったか、持病の中耳炎が悪化して耳から出血し始めた。……僕は恐がり管理人テラヤマアニ。今日は冷麺で一番長い日記となるだろう。 I'm Kowagari Agent Ani Terayama. Today is the longest diary of my Reimen.
The following takes place between 8:00 a.m. and 11:00 p.m., on the day of the honeymoon. Events occur in real time.
07:59:57 ピッピッ 07:59:58 ピッピッ 07:59:59 ピッピッ 08:00:00

8:00 起床。隣にそびえる真っピンクのホテル、ロイヤルハワイアンで朝食をとる。朝食クーポンはいくつかのホテルと提携していて、提携先のどこでも好きなところで食えるのだった。どこのホテルもバイキング形式なのだが、ここロイヤルハワイアンではトッピングを選んで目の前でオムレツを焼いてもらえる。また、いろんなフルーツをやはり目の前でミキサーにかけて生ジュースを作ってくれる。調子に乗って生ジュースを飲みまくったらてきめんに腹に来た。次々と襲い掛かる試練。
11:00 トイレでひとしきり唸った後、レンタカー屋に行った。今日はやっと両親の和食攻撃から解放される日でもある。僕と相方はレンタカーを借りてドライブへ、僕の両親はゴルフへ、残りの人たちは「イルカを見ようツアー」へと、各自バラバラの行動なのだ。
ホノルルで最も賑わっているカラカウア通りには、Hertz と Badget という2軒のレンタカー屋が隣あって営業している。僕の勘が「Badget にしろ」と言うので、そちらに決めた。後で聞いたところによると、以前ハワイに来た相方は Hertz で借りたのだそうだが、比べてみると Budget の方がサービスが良かったとのこと。僕の勘は正しい。
せっかくなのでオープンカーにしようと思ったのだが生憎全部出払っていた。ちょっと大き目のセダンを借りることにする。右側通行がおっかないので運転は相方に任せることに。
12:00 カラカウア通りのはずれにあるワイキキ水族館に行った。飛びぬけて珍しい魚がいるわけでも、バカでかい水槽があるわけでもないのだが、土地土地の水族館に必ず立ち寄る僕の目には、ここの水族館は非常にレベルが高いと思われた。ちょうど今年100周年で、本土も含めてアメリカで3番目に歴史の古い水族館なのだそうだ。来館者に海の生物への興味を持ってもらおうという心くばりがそこかしこに現れていた。恐らくスタッフの意識も相当高い。一番関心したのはエントランスで配られる携帯型のレシーバー(?)で、水槽に表示されている番号を押すと、その中にいる生物の説明が各国語で流れるようになっている。これは日本でも導入してほしいサービスだなと思った。売店で熱帯魚のマグネット(よく冷蔵庫にくっつけるやつ。所帯じみてる……)を3つ購入。
13:30 時間がないのでさくっとワイキキ水族館を後にし、ハナウマベイ(ハナウマ湾)に向かう。

ハナウマベイは2004年の全米ベストビーチ(Dr.ステファンさん個人が選ぶこのベストビーチはアメリカの観光業界にも大きな影響を及ぼすランキングになっている)にも選ばれた素晴らしい海洋公園で、湾全体が生物保護区となっている。毎週火曜日が終日立ち入り禁止で、それ以外の日も300台の駐車場が満車になると(午前中にはほとんど満車になる)封鎖されて、それ以上人は入れないようになる。僕らが午後に入場出来たのはラッキーだった。また、入場前には「海の生物に決して触らないこと。餌を与えないこと」という10分程度のビデオを見せられる(餌付けした場合、$1000以下の罰金若しくは30日以内の実刑という厳しい法律が1999年に作られた)。このように厳しく管理されているからこそ、美しい自然が保たれているのだ。
ここではシュノーケルセットをレンタルできる。僕はシュノーケリングは初めてで、実を言うとかなりビビっていたのだが(シュノーケルから水が逆流するのではないかと思ってた 笑)、レンタルできるシュノーケルセットにはちゃんと逆流防止の弁がついていて、パイプが完全に水没するくらい潜っても水を飲み込む心配はないのだった。
駐車場が$1、入場料が$5、シュノーケルセットのレンタル料が$6、合わせてたったの$12で、今まで見たこともない幻想的な世界を体験できる。オアフ島に行ったら、ここは絶対にはずせない場所だと思った。(参考サイト 『ハナウマ湾ドットコム』)
関係ないが、ハナウマ湾周辺の陸地にはイタチみたいな動物がたくさんいて、観光客が食べてるスナック菓子などを絶えず狙っていた。後でわかったことだがこれがかの有名なマングースである。偶然にも日本からハブを持ってきていたので闘わせてみた。瞬殺。
15:00 一日中でもハナウマベイでシュノーケリングしていたかったのだが、相方が「このままじゃいけない気がする。このままじゃ、あたしたちダメになる」などと錯乱しはじめたので、地図と格闘し次なる目的地カイルアビーチに向かう。

カイルアビーチはものすごい空っ風が吹く場所で、カイトを利用した水上スキーや、ウィンドサーフィン、カヤックなどのマリンスポーツが盛んなビーチだった。ワイキキより段違いに白く美しい砂浜から、よく手入れされた芝生の丘陵が地続きになっていて、芝生に犬を放して遊んでいる人などもいる。周辺は高級住宅街で、ビーチで遊んでいる人もほとんどが近隣に住む人たちらしい。日本人は僕ら以外に見当たらない。次に来る時はワイキキの喧騒を離れて、ここでのんびり過ごしたいなと思わせる素晴らしいビーチだった(1998年には前述の全米ベストビーチにもなっている)。
17:30 しばし別世界を堪能した後、ホテルに戻ることにした。帰り道で一方通行に悩まされ、なかなかワイキキに辿りつけない。イライラしてきたので車から降り、通行人に片っ端から低空ドロップキックをお見舞いしてやった。ジンガイどもが蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。
18:45 イルカツアーを終えてホテルで待っていた僕の妹をピックアップして再びアラモアナSCに向かう。ハワイ2日目に購入した相方のサンダルを取りに行くためだ。先日はとても親切に接客してくれたにも関わらず、「なんとかゴールドマン」という名の白人のボンクラはすっかり僕らのことを忘れていて、「え?何のこと?」的なすっとぼけた対応をしてきたので、身の程を思い知らせてやるため投げっぱなしジャーマンで葬り去り、逆さに床に植えて靴売り場の素敵なオブジェにしてやった。ナメルナヨ! 名刺クダサイ!

19:20 映画『フォレストガンプ』のテーマレストラン『ババ・ガンプ』というエビ料理の店で食事。もうこのあたりから歯痛が限界でイライラが頂点に達している。料理はハワイっぽさ満開の大味なバーベキューテイストで、エビとエビとエビとエビがこれでもか、と出てきた。軽く平らげたあと、水を持ってくるように店員に頼んだのだが、全然持ってくる気配がない。よく見ると早あがりした他の店員と共に客席に座り、コーラを飲みながらくっちゃべってやがる。とりあえず日本式に正座させて説教したのち、マウントからのパウンドで失神させておいた。すると、日本男児のワイルドバウトに恐れをなしたのか、店員が「スーベニア。スーベニア」と言って、ババガンプのロゴ入りビールグラスを2つ、僕たちに持ってきた。買えば1つ $8 はするというシロモノらしい。しかし僕は矛先を収めず、「てめえ、モノを与えればおとなしくなるとでも思ったか!」と罵声を浴びせ、でももったいないのでビールグラスはちゃんと頂いておくことにした。大人なので。
21:00 ワイキキに戻り、『ハワイアンキルトコレクション』という店でクッションカバーを2つ購入。僕はハワイアンキルトのデザインと色をいたく気に入ったのだが、免税店に大量に置いてあるハワイアンキルトは実はフィリピン製であることに気付いた。買うなら『ハワイアンキルトコレクション』という店だ。ちなみにここのハワイアンキルトはベッドカバーなら軽く$1000オーバーはする。
22:00 相方の両親の部屋で再び宴会。しかしもう歯痛が限界で話す気力が全くない。義父義母には不機嫌な顔を見せてしまい、悪いことをしてしまった。ごめんなさい。
23:00 就寝。
つづく。

7:30 起床。2日連続の耳出血、歯痛。モアナサーフライダーで朝食をとる。今日はお互いの両親と、相方の妹が先に帰国する。僕と相方、僕の妹、甥っ子姪っ子は明日帰国予定。
9:15 先に帰る5人を見送りに、ツアーの集合場所に向かう。両親は昨日のゴルフでハワイを気に入ったようだった。炎天下でプレイしても、風が爽やかで全然しんどくないのだそうだ。10:20 バスが5人を乗せていった。姪っ子も一緒に帰りたそうにしている。保育園で毎日アホほど遊んでいる姪っ子にとってはハワイは楽園に思えなかったようだ。学校や仕事に追われている人、かつて追われていた人たちだけが、ハワイを楽しむことが出来る。
ホテルのエントランスにいるボーイに頼んで、昨日の夜駐車しておいてもらったレンタカーを再びホテル前に持ってきてもらう。こういうのは金持ちづらして「ご苦労」とか言いながらチップを渡すべきなのだろうが、根が貧乏人なのでそういう貴族的行動(?)がどうもしっくりこない。「すいませんすいません、持ってきてくれてありがとうございます」といった表情になってしまうのだ。チップを渡すタイミングやチップの額などもさっぱりわからなくてみっともない。

11:30 シーライフパーク(日本で言えば鴨川シーワールドに相当。ただし規模は鴨川の半分にも満たない)に向けて出発。
レンタカーは1日だけのつもりだったのだが、バスと違って時間を気にしないで済むので、もう1日延長することにした。運転も少しだけやってみたのだが、やはり右側通行にはなかなか慣れない。特に、「前方が赤信号でも、右折車だけは信号を無視してどんどん右折していっていい」というルール(もちろん暗黙の了解なのではなくて、法制化されている正式ルール)にどうしてもついていけなかった。そのくせ歩行者にはものすごく優しくて、前方に人がいたらどれだけ離れていても絶対に車は停車する。歩行者も「車は絶対止まってくれる」と考えていて、ほとんど車に注意を払わない。僕は仕事で毎日車を運転するので日本の交通ルールが体に叩き込まれている。相方はペーパードライバーなので、逆にアメリカ式の交通ルールにすんなり順応できるのだと思った。
12:00 シーライフパークに到着。

ここはとにかく「イルカと遊ぼう」系のドルフィン・プログラムがメインで、オプション料金を払ってイルカと遊ばないことには意味のないところ。敷地面積は狭く、ショー以外は他に見るべきところもほとんどない。入場料は$25と既に高い感じなのだが、ドルフィン・プログラムをやると総額で$100を超えてしまう。金もそうなんだが、僕らは時間に余裕がなかったのでドルフィン・プログラムには参加しなかった。つまり、あんまり面白くなかった。
イルカショーだけ見ることが出来たのだが、これも鴨川シーワールドで見るような派手なイルカジャンプなどがほとんどなくて、というかイルカの出番はほとんどなく、全体の80%がキャストによる寸劇と客いじりで占められている。USJのウォーターワールドのようなものだと思えば間違いない。全て英語なので、寸劇の内容はさっぱりわからなかった。オプション料金を払うと、このショーで使われるでかいプールでイルカと遊べるらしい。
パーク内で気に入ったのはアオウミガメが泳ぐ解放的なプールで、ここではウミガメ用のエサ(ウズラの卵くらいの大きさの配合飼料と、レタスが入っている)を購入して食べさせることが出来る。人が近づくと、エサをねだりにウミガメが寄ってくるのだ。とても可愛かった。
園内は水槽からくる湿気のせいで異常に蒸し暑かった。喉が渇いたので自動販売機で炭酸飲料を買うことにしたのだが、ここで少し感心することになる。アメリカではお札を綺麗に持ち歩くという習慣がないらしく、みんな札をくっしゃくしゃにしている。店でお釣りを渡される時も、店員が1枚1枚もみほぐすようにして数を数えるので、ほとんどの札が鼻をかんだティッシュペーパーのようになっている。僕は自販機に1ドル札を2枚投入したのだが、日本だったらべろーんと戻されるであろうしわくちゃの札が、見事に吸い込まれていったのだった。これで果たして偽札をきちんと判別することが出来るのだろうかという疑問もわくが、妙に気分のいい瞬間だった。
14:00 パーク内でホットドッグを食べる。バカでかいが非常に美味しい。15:00 ホテルに戻る。レンタカー代は$200を超えていた。

16:00 耳の出血は止まっていなかったのだが、甥っ子姪っ子がどうしても海で泳ぎたいといってきかないので、ホテル前のワイキキビーチで性懲りもなく泳ぎだす。ここで、多分一生忘れられない体験をした。
日本人がゴミのようにたくさんいるワイキキビーチ、それも、足こそ着かないが水深2mにも満たない浅いところで野生のアオウミガメに遭遇したのだ。僕から数メートル離れた場所をゆっくり泳いでいる! 10数メートル離れた場所で遊んでいた相方と妹に慌てて声をかけ、僕はアオウミガメを追った。どんどん沖のほうへ逃げていくのだが、速度が遅いので僕でも楽勝で追いつける。ついにウミガメの真上にたどりついた。触りたい! でもこいつは野生動物だ。人間に触られることを望んでいるわけじゃない。ハナウマベイであったら触るどころか追いかけることすら禁じられている行為だ。僕は触りたい気持ちをぐっとこらえ、アオウミガメがびっくりしないように静かに潜って、甲羅の真上の位置でゆっくりと一緒に泳いだ。相方も追いつき、彼女もウミガメが見える位置にたどりついた。
ウミガメと一緒に泳いだのは30秒にも満たない時間だったと思う。しかしこの体験は強烈な印象を僕に残した。本格的なダイビングをやっていたわけでもなく、野生動物が頻繁に見られるスポットで遊んでいたわけでもない。インストラクターと一緒に、よく調教されたイルカと戯れたわけでもない。これは予定調和じゃない。都会の生活と地続きの、ワイキキという境界エリアで出遭った不意打ちの非日常。僕にとっては決して現実を忘れることなど出来ないディズニーランドのような場所で、中に人間が入っていない本当に生きているミッキーマウスに出遭ったかのような、驚きと感動と、ほんのちょっとの怖さ(なぜだかわからないけど怖いのだ!)を味わった。ハワイに来て本当に良かったと思った瞬間だった。体の不調もいっとき忘れることができた。

18:30 ウミガメの後はおまけみたいなもんだ。カラカウア通りをぶらぶら歩いてショッピングすることにした。先日クッションカバーを買った『ハワイアンキルトコレクション』で、相方がハンカチを30枚くらい購入。これだけで$200を超える。僕は免税店でTUMIのバッグを買った。妹はDIESELでTシャツを2枚購入。
21:30 まともなイタリアンが食える店『アランチーノ』でパスタとピザを食う。ビーチウォークの1号店に行ったため少し待つことになった(ここは狭くていつも混んでいるので、2号店がいいらしい)。待った甲斐がある美味さで、ここは自信をもってオススメできる。モレッティとコナを飲んだ。
22:30 ワイキキで最高級と名高いハレクラニのロビーに潜入することにした。確かに高級感をびしびし感じる。Tシャツ短パンでぶらぶらするには気後れしてしまう。自分が泊まった贔屓目もあるのだろうが、僕はモアナサーフライダーのちょっと古臭くて解放的で明るい雰囲気の方が好きだな、と思った。
23:00 部屋に戻り、帰国のための荷造り。明日は朝6時にツアー会社が荷物を取りに来るのだ。楽しかった旅行もついに終わりだと思うと、荷造りする手も重くなる。嗚呼……。。
つづく

この日は本当に帰るだけの日なので、正確には「ハワイ旅行記」じゃない。余韻にひたる暇もなく、6:00にはツアー会社が部屋に荷物を取りに来る。バタバタで出発の用意をして、8:30のバスを待つ。この期に及んで「誰某に買うべきお土産を買いそびれていた」ということに気付くのだが時既に遅し。店はまだ開店していないし、開店する頃にはもう空港にいる。お土産に取られる時間というのはバカにならないので、計画的な行動が不可欠だ。
僕は今回「出発前のお土産宅配」というシステムを利用した。旅行に出発する前にカタログで注文しておくと、帰国直後に家に届くというやつだ。ありきたりのマカデミアナッツチョコなど、かさばるものはこれを利用した方が無難である。日本全国どこでも売ってるようなハワイアンホストのマカデミアナッツチョコではなく、現地でしか買えない(っぽい)チョコを狙った。
9:30 ホノルル空港到着。名残惜しさで何か買わずにいられない。灰皿を買った。

12:10 離陸。帰りの飛行機は往きより幾分マシだった。前の座席の背もたれにはモニターがついているし、足元のスペースにも心持ち余裕がある。旅の疲れで爆睡する相方をよそに、約8時間のフライト中、一度の休憩もナシにぶっつづけで『メトロイドゼロミッション』をやりまくった(クリアは出来ず)。わき目もふらずにプレイしつづける僕にフライトアテンダントも呆れ顔。途中、飛行機が揺れる時間帯があって、乗り物に弱い姪っ子がもどしてしまった。洋服ゲロまみれ。
日本時間15:30(ハワイ時間 20:30) 成田着。時差ボケは気にならない。往きにハワイに着いた時は徹夜マージャン明けでバイトに向かう的な、体がぷるぷる震えるような体力の消耗があったのだが、帰りはほんのちょっと夜更かししている程度の眠さしか感じなかった。単に時間帯の問題だとは思うのだけど。とりあえず姪っ子をトイレで着替えさせて(着替えを機内に持ち込んでいなかったため、ここまでゲロまみれのまま!)、妹の旦那のお迎えを待つ。
16:00 ワンボックスカーで成田から自宅に向かい出発。17:00 帰宅。速攻で使い捨てカメラをDPEに出し、実家で食事(餃子!)。食事中に写真が出来上がったので、相方に取りに行ってもらった。たくさん撮ったつもりだったのだが、出来上がってみると意外に少ない。僕はデジカメで400枚強の写真を撮ったが、それも後で振り返ると全然不十分に思えた。四六時中カメラを携えて撮りまくるべきだった。
23:00 就寝。楽しかった。
海外挙式というとなんだかゴージャスに聞こえるけれども、今回僕がそうしたのはこんな理由から。
結論としては、おまいらも行っとけ、ということ。あ、すいません、皆さんは僕に言われるまでもなく行きまくりなのですね。初めてのハワイで興奮してしまいました。また行きたいです。是非。
恒例のおまけ写真。
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