冷麺 2004年07月

2004年07月10日

さくらウェブが大解放

このサイトの開設当初からお世話になっているレンタルサーバ『さくらウェブ』のサービスが改定されて、その変わりようのすごさにびっくりしてます。

今までのサービスはディスク容量150MBで年額1万円、CGI・SSIが使用可というもので、3年間で鯖落ちも数える程度、かなり負荷の高いCGIを使用しても重くなったという記憶がありません。つまりそこそこ満足してたんですね。しかしここ1年で一気にブログツールが一般化して、特にMovableTypeを利用する際にPHPやMySQLが使えないというのが不満になっていたのですが、これが見事に解決されました。

新しいサービスのスタンダードプランはディスク容量1GB(!)、CGI・SSI・Ruby・Python・PHP・MySQLが使用可で、さらに無限サブドメイン、無限メールアドレス、ブラウザでアクセスできる各種コントロールパネル、携帯からアクセスできるウェブメール、FTPソフトが要らないファイルマネージャなどがついて年額6,000円(!)。尚且つ .com .net .org .biz .info などのgTLDドメイン取得が年額1,800円。

一番安いライトプランでは Ruby・Python・(←使えるみたいです) PHP・MySQLが使えなくなりますが(必要ない人には全く必要ないですからね)、ディスク容量は現行サービスの2倍となる300MBで、年額たったの1,500円だそうです。独自ドメインを取ったとしても年額3,300円ですよ? これで今までより充実したサービスが受けられるんだそうです。

なんだかあまりの急激な高機能化低料金化に驚きを通り越して呆れてます。やっとさくらもロリポップ並になってくれたかという気持ちと、今までのサービスは一体なんだったんだという気持ちの狭間で複雑な思いです。

というわけで、今年中に当サイトは新サービスへの移行に伴い、アドレスが変更になります(1年間は旧アドレスからの転送が可能らしい)。多分。

2004年07月17日

【歯医者】この世から虫歯が無くなる!?【大恐慌】

いやー今日はびっくりしました。目ん玉飛び出た。日経流通新聞読んでたら、やっと来ましたついに来た、虫歯根絶の最終兵器が。

まず予備知識として虫歯のメカニズムを知る必要があります。虫歯ってのは一種の伝染病で、ストレプトコッカス・ミュータント菌(口内の糖分を酸に変えて虫歯を作り出す)が親から子へ唾液などを介して伝染することによって発生します。そんで、2〜3歳くらいまでにこの菌に感染しなかった場合、口の中の細菌はバランスを保つために新しい細菌を受け付けなくなり、「一生虫歯にならない人」が完成します。たまにいますね、全然歯ぁ磨かないのに虫歯にならない人。こういう人は口内にストレプトコッカス・ミュータントが存在していないんだそうです。日本人にも3%程度いるらしいですよ、こういう人。

「親の唾液が一切赤ちゃんの口に入らないようにする」とかすればいいんですけど、3年間これを守るのはなかなか難しいわけです。で、一旦感染してしまったストレプトコッカス・ミュータントは一生口の中で繁殖し続けるので、どれだけ念入りに歯磨きしようとも、完全に虫歯を防ぐことは出来ないんですね。さあ、これで虫歯知識はOK。こっから本題です。

フロリダ大学のジェフ・ヒルマン博士が作り出した新造バクテリア『BCS3-L1』(博士が国際特許取得済み。特許番号6391285)は、口内でストレプトコッカス・ミュータントと同じように継続的に増殖し、増殖の過程においてストレプトコッカス・ミュータントを完全に撲滅するんだそうです!! しかも永久に!! つまりどれだけ口の中が砂糖まみれでも、それを酸に変える細菌がいないから虫歯は出来ないのです! 永久に!

使用方法はいたって簡単で、BCS3-L1がごっちゃり増殖している液体を歯に塗るか、その液体でうがいをするだけ。革命的発明ですよこれは。ノーベル賞ものですよ。どうすんだ歯医者は。業界再編必死。合併とリストラの嵐。審美歯科の台頭。世界最大のメガ歯医者誕生(ない)。歯磨きしない口臭野郎の増大。これを想像するだけで何かわけもなくワクワクしてきます

FDA米食品医薬局の認可を得るために博士は現在絶賛臨床実験中だそうで、数年後の実用化を目指してるそうです。一体治療費はいくらになるんでしょうか。継続して使うタイプの薬ではなく、一発で一生効くというものだとすると、100万円とかでも需要は十分ありそうです。わざと薬の効果を時限的にして、リピーターから大金巻き上げるという線も。博士は間違いなく世界一の金持ちですなっ!

つーか遅い! 遅すぎる! 僕の歯は既に全滅です! あと20年早く出てきてくれてたら!


口内の細菌を全て殺傷すると歯に悪影響が出るので虫歯菌だけを殺す性質のものが今までいくつか作られていたらしいですが、今回の発明のキモは「菌で菌を殺し、効果を半永久的にする」という部分にあるみたいです。


当初、日経流通新聞の表記に倣い「ストレプトコッカス・ミュータントウィルス」とこちらでも書いていましたが、これはウィルスではなく細菌(バクテリア)であるという指摘をたくさんいただきました(また、ミュータント菌ではなくミュータンス菌であるという指摘もいただきました)。日経流通新聞がどのような意図でウィルスと表記したのかは不明ですが、こちらでの表記は菌、細菌に統一するよう訂正しました。

おまけで細菌とウィルスの違いを。

細菌
自分自身の力で増殖する。ウィルスの数十倍から数百倍の大きさである。生物として生きていくために必要な物質、遺伝情報を全て持っている。人間や動物の細胞の外側から作用して病気などを引き起こす。
ウィルス
他の生物の中に入り込み、宿主の力を借りて増殖する。電子顕微鏡でないと見えない大きさ。遺伝情報とコートたんぱく質、抗原たんぱく質だけで構成されおり、宿主のDNAに組み込まれると遺伝情報だけになってしまう。人間や動物の細胞の内側に入り込み、病気などを引き起こす。

姉妹サイト『恐がり - 模倣犯』でも関連記事を書きました。

2004年07月23日

映画感想係 『スチームボーイ』

予告編って大抵面白そうに見えるじゃないですか? どんなクソ映画でも。でも『スチームボーイ』の予告編は全然面白そうに見えなかったんですよね。そんな嫌な予感を払拭してくれるのを期待して観に行きました。『AKIRA』から実に16年となる大友作品。期待せずにはいられないわけですよ。

以下ネタバレを大量に含みます。これから観ようと思っている人は読まぬが吉。


大友克洋監督自身が何かのインタビューで答えていたんですけど、『AKIRA』の後に映画を作るにあたって、「舞台を19世紀のイギリスにしたい」という監督の希望は多くの人に失望をもって迎えられたそうです。誰もが『AKIRA』のような世界観をもった新作を望んでいたにも関わらず、大友監督はあえて自分の信念を貫きました。それが吉と出たとは僕には思えませんでした。面白くない。僕には全然面白く感じられませんでした。以下、いつものように箇条書き感想です。

同じ日に『ディープブルー』という海洋ドキュメンタリー映画を観たんですが、映像の凄さだけで映画というものは成り立つ、ということを教えてくれたのは『スチームボーイ』ではなく『ディープブルー』の方でした。残念。60点。

スチームボーイ 通常版

スチームボーイ 通常版

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2005/04/14
  • メディア: DVD

2004年07月31日

名古屋岐阜水族館巡りの旅

なんか旅行記ばっかり書いてる気がしますね。今回は2004年7月14日にオープンしたばっかりの岐阜の淡水魚水族館『アクア・トトぎふ』と、世界最大級のイルカシャチ水槽が2001年11月に出来た『名古屋港水族館』に行ってきました。こうなったら日本の水族館全部制覇してやる、くらいの勢いで。3泊4日をいっぺんに書くので長ったらしいですよ。

1日目(7/27)

まずは岐阜に向けて出発。青梅から中央道→東海北陸道というルート。後で知ったのだが、こんなニュースがあった。

夏休みの家族旅行が暗転−。27日午前7時25分ごろ、岐阜県郡上(ぐじょう)市大和町名皿部の東海北陸自動車道の平山トンネル出入り口付近で、トラックと乗用車が正面衝突、2台とも炎上した。同市消防本部の消防車が駆け付け、同8時ごろ鎮火。県警高速隊や同消防本部によると、トラックの2人と乗用車の5人の計7人が焼死した。

もろに同じ日に同じ所を通ったのだが、時間帯が違っていたので遭遇はしなかった。人間の運不運に思いを馳せずにはいられない。

全然鮎が採れないボンクラ鵜ども

ほとんど休憩も取らずに約5時間で岐阜のホテル『十八楼別館』に到着。ロビーに「鵜飼」の文字がっ! 聞いてみたら3千円で船に乗せてもらえるというのですぐ予約した。長良川で鵜飼をやっているというのは知っていたが、まさかこんなに簡単に見物できるとは思っていなかったのでなんだかとてもラッキーなような気がする。

鵜匠というのは宮内庁に属しており、正式名は宮内庁式部職鵜匠というのだそうだ。世襲制で現在岐阜市には6人しかいない。僕が乗った船のそばには、修行中の小学生の鵜匠さんが陣取っていて、慣れない手付きで一生懸命鵜を操っていたのが可愛かった。篝火が盛大に燃えるので相当に熱いはずなのだが、涼しげな顔で鵜を操るところが粋だ。しかし、最終的には全く鮎は採れず、鵜匠さんから餌の鮎を貰ってバクバク食べるボンクラ鵜どもを見ただけで終わった。

2日目(7/28)

アクア・トト ぎふ

「日本最大級の淡水魚水族館」と鳴り物入りでオープンした『アクア・トトぎふ』に向かう。昨日から思っていたのだが、どうも岐阜市には金の臭いがプンプンする。「こんなところになぜこんな立派で真新しい建物が?」と首をかしげたくなるような金満ぶりなのだ。その割には本来一番栄えているはずの駅前が老朽化していて、ちょうど木更津のシャッター通りを思わせる寂れ方をしており、いびつな金の配分をうかがわせる。多分『愛・地球博』絡みで利権を巡る争いがあって、気が遠くなるような巨額の金が、それも薄汚れた金が動いたのだろうな、と陰謀史観にまみれた僕は思った。本当のところはよくわからないが、岐阜市に莫大な金が投入されていることだけは一目瞭然だった。

その金の一端なのかもしれない川島町オアシスパーク内『アクア・トトぎふ』に到着。子供連れが丸1日遊べるような施設が豊富で、高速道路のパーキングエリアに車を停めて直接中に入れる仕組みになっている。一般道から入る駐車場も料金はタダ。そんなんでこの巨大施設を維持できるんだろうか、と思った。

拍子抜けの小型メコンオオナマズ

館内は最新の設備が惜しげもなく投入されているのだが、いかんせん扱う魚が淡水魚のみなので地味な印象は否めない。「熱帯魚」と聞くと海水魚を思い浮かべてしまう非アクアリストの人たちには辛いかもしれない。最大の売り物であるメコンオオナマズは最大体長が3m、体重300kgにもなるという世界最大クラスの淡水魚なのだが、アクアトト・ぎふにいるメコンオオナマズはひいき目に見ても1.5mなかった。『タイの釣魚ギャラリー』を見ていただけに、これには落胆させられた。ちなみに「世界最大の淡水魚」というのには諸説あって、ギネスブックではメコンオオナマズが認定されているのだが、ロシアのドニエプル川ではメコンオオナマズをはるかに超える5mのヨーロッパオオナマズが捕獲されたという記録が残っている。また、中国の長江では4m、500kgのチョウコウチョウザメが捕獲された記録がある。よく「世界最大」と冠されるピラルクは実は3mに満たない。お魚さんの世界ではやたらと「最大」が連発される傾向にあるので、素人の皆さんは騙されないように注意されたし。鳥羽水族館なんて「太陽系最大級 超水族館」ですからね。

アクアトト・ぎふを5時くらいに出て、岐阜をぷらぷら回ってメシを食うところを探した。昨日の宿の夕食がひどかったので、「今日は帰りが遅いので夕飯は要らないです。料金は1泊2食の料金のままでいいですから」とことづけてあったのだ。口ではこう言いつつ密かに料金が安くなるのを期待していたのだが、不味い料理を出すホテルがそこまで気を利かすわけもないのだった。しっかり1泊2食料金を取られた。結局この日の夕食は『Mago TioPePe』(マーゴチオペペ)というイタリアンで食べた。ここはとても美味しかった。

3日目(7/29)

名古屋港水族館南館

鵜飼という予定外のボーナスイベントはあったものの、『アクア・トトぎふ』には少々食い足りなさを感じていたので、次の目的地『名古屋港水族館』には大きな期待がかかっていた。朝9時に張り切って出かける。

旅行中は便秘になりがちなものなのだが、僕の場合気を抜くと下痢をする。明け方5時に目が覚めた時、コーラをがぶ飲みしたのがここにきて祟った。運転中に猛烈な便意に襲われる。近くのヤマダ電機に駆け込んで事なきをえたものの、ヤマダさんがいなかったら今頃僕は「人から借りた車の中に下痢便をぶちまけた男」として未来永劫語り継がれる事になっていただろう。ありがとうヤマダさん。

無事名古屋港水族館に到着し、まずはレッドロブスターで昼食。レッドロブスターには1品5千円を超える料理がいくつかあるのだが、ファミレスでそんな高いものを一体誰が注文するのかいつも不思議に思う。1品で5千円出すなら普通の高級レストランに行くと思う。

世界最大級のイルカ観察窓とシャチの骨格の展示

名古屋港水族館は、入った瞬間何もかも忘れて没頭してしまう別世界だった。新しく出来た北館の方に世界最大級のイルカ・シャチ水槽と水中観察窓(縦4m横39m)があり、イルカとシャチの優雅な泳ぎを見ているだけで1日過ごせそうだ。この水中観察窓では、普通は上から見下ろすイルカショーを水中から楽しむことができる。また、ベルーガ(シロイルカ)が国内初の繁殖に成功していて、7月17日に生まれたばかりの赤ちゃんを見ることができた。まだ泳ぎがへたくそなので、常に親が寄り添って水面近くで泳ぐ練習をしていてとても可愛い。

アクアトト・ぎふも設備の素晴らしさは相当なものだったが、名古屋港水族館の新館(北館)はそのさらに上をいく豪華なつくりだった。特に、水棲哺乳類がいかにして地上から水中へと生活の場を移していったかという進化の過程を追う映像など、知識欲を満たしてくれる展示が充実している。国立科学博物館のような面白さがあって、こういうものが大好きな僕にはたまらない水族館だった。

また、世界でもアルゼンチンのバルデス半島でしか見ることが出来ない、「野生のシャチが砂浜に乗り上げてアザラシやアシカの子供を捕食する」という有名なあの映像も見られる(これはアザラシの子供が満潮時の危険を学習するまでのわずか数日間しか見られない貴重な映像なのだ)。これらを集めたDVDが売られているに違いないと思って探したのだが、残念ながらVHSのしょぼい魚図鑑のようなものしか売っていなかった。設備は最新でもお土産は旧態依然としたままなのだと思ってがっかりした。代わりにクジラやシャチの陶器の置物を買った。ダサッ。

名古屋での夕食は『あつた蓬莱軒』のうなぎのひつまぶし。おいしゅうございました。そして全日空ホテルズ ホテルグランコート名古屋(超綺麗!)に一泊して帰宅。


次は沖縄美ら海水族館(おきなわ ちゅらうみ すいぞくかん)を狙ってます!



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