
なんか旅行記ばっかり書いてる気がしますね。今回は2004年7月14日にオープンしたばっかりの岐阜の淡水魚水族館『アクア・トトぎふ』と、世界最大級のイルカシャチ水槽が2001年11月に出来た『名古屋港水族館』に行ってきました。こうなったら日本の水族館全部制覇してやる、くらいの勢いで。3泊4日をいっぺんに書くので長ったらしいですよ。
続きまずは岐阜に向けて出発。青梅から中央道→東海北陸道というルート。後で知ったのだが、こんなニュースがあった。
夏休みの家族旅行が暗転−。27日午前7時25分ごろ、岐阜県郡上(ぐじょう)市大和町名皿部の東海北陸自動車道の平山トンネル出入り口付近で、トラックと乗用車が正面衝突、2台とも炎上した。同市消防本部の消防車が駆け付け、同8時ごろ鎮火。県警高速隊や同消防本部によると、トラックの2人と乗用車の5人の計7人が焼死した。
もろに同じ日に同じ所を通ったのだが、時間帯が違っていたので遭遇はしなかった。人間の運不運に思いを馳せずにはいられない。

ほとんど休憩も取らずに約5時間で岐阜のホテル『十八楼別館』に到着。ロビーに「鵜飼」の文字がっ! 聞いてみたら3千円で船に乗せてもらえるというのですぐ予約した。長良川で鵜飼をやっているというのは知っていたが、まさかこんなに簡単に見物できるとは思っていなかったのでなんだかとてもラッキーなような気がする。
鵜匠というのは宮内庁に属しており、正式名は宮内庁式部職鵜匠というのだそうだ。世襲制で現在岐阜市には6人しかいない。僕が乗った船のそばには、修行中の小学生の鵜匠さんが陣取っていて、慣れない手付きで一生懸命鵜を操っていたのが可愛かった。篝火が盛大に燃えるので相当に熱いはずなのだが、涼しげな顔で鵜を操るところが粋だ。しかし、最終的には全く鮎は採れず、鵜匠さんから餌の鮎を貰ってバクバク食べるボンクラ鵜どもを見ただけで終わった。

「日本最大級の淡水魚水族館」と鳴り物入りでオープンした『アクア・トトぎふ』に向かう。昨日から思っていたのだが、どうも岐阜市には金の臭いがプンプンする。「こんなところになぜこんな立派で真新しい建物が?」と首をかしげたくなるような金満ぶりなのだ。その割には本来一番栄えているはずの駅前が老朽化していて、ちょうど木更津のシャッター通りを思わせる寂れ方をしており、いびつな金の配分をうかがわせる。多分『愛・地球博』絡みで利権を巡る争いがあって、気が遠くなるような巨額の金が、それも薄汚れた金が動いたのだろうな、と陰謀史観にまみれた僕は思った。本当のところはよくわからないが、岐阜市に莫大な金が投入されていることだけは一目瞭然だった。
その金の一端なのかもしれない川島町オアシスパーク内『アクア・トトぎふ』に到着。子供連れが丸1日遊べるような施設が豊富で、高速道路のパーキングエリアに車を停めて直接中に入れる仕組みになっている。一般道から入る駐車場も料金はタダ。そんなんでこの巨大施設を維持できるんだろうか、と思った。

館内は最新の設備が惜しげもなく投入されているのだが、いかんせん扱う魚が淡水魚のみなので地味な印象は否めない。「熱帯魚」と聞くと海水魚を思い浮かべてしまう非アクアリストの人たちには辛いかもしれない。最大の売り物であるメコンオオナマズは最大体長が3m、体重300kgにもなるという世界最大クラスの淡水魚なのだが、アクアトト・ぎふにいるメコンオオナマズはひいき目に見ても1.5mなかった。『タイの釣魚ギャラリー』を見ていただけに、これには落胆させられた。ちなみに「世界最大の淡水魚」というのには諸説あって、ギネスブックではメコンオオナマズが認定されているのだが、ロシアのドニエプル川ではメコンオオナマズをはるかに超える5mのヨーロッパオオナマズが捕獲されたという記録が残っている。また、中国の長江では4m、500kgのチョウコウチョウザメが捕獲された記録がある。よく「世界最大」と冠されるピラルクは実は3mに満たない。お魚さんの世界ではやたらと「最大」が連発される傾向にあるので、素人の皆さんは騙されないように注意されたし。鳥羽水族館なんて「太陽系最大級 超水族館」ですからね。
アクアトト・ぎふを5時くらいに出て、岐阜をぷらぷら回ってメシを食うところを探した。昨日の宿の夕食がひどかったので、「今日は帰りが遅いので夕飯は要らないです。料金は1泊2食の料金のままでいいですから」とことづけてあったのだ。口ではこう言いつつ密かに料金が安くなるのを期待していたのだが、不味い料理を出すホテルがそこまで気を利かすわけもないのだった。しっかり1泊2食料金を取られた。結局この日の夕食は『Mago TioPePe』(マーゴチオペペ)というイタリアンで食べた。ここはとても美味しかった。

鵜飼という予定外のボーナスイベントはあったものの、『アクア・トトぎふ』には少々食い足りなさを感じていたので、次の目的地『名古屋港水族館』には大きな期待がかかっていた。朝9時に張り切って出かける。
旅行中は便秘になりがちなものなのだが、僕の場合気を抜くと下痢をする。明け方5時に目が覚めた時、コーラをがぶ飲みしたのがここにきて祟った。運転中に猛烈な便意に襲われる。近くのヤマダ電機に駆け込んで事なきをえたものの、ヤマダさんがいなかったら今頃僕は「人から借りた車の中に下痢便をぶちまけた男」として未来永劫語り継がれる事になっていただろう。ありがとうヤマダさん。
無事名古屋港水族館に到着し、まずはレッドロブスターで昼食。レッドロブスターには1品5千円を超える料理がいくつかあるのだが、ファミレスでそんな高いものを一体誰が注文するのかいつも不思議に思う。1品で5千円出すなら普通の高級レストランに行くと思う。

名古屋港水族館は、入った瞬間何もかも忘れて没頭してしまう別世界だった。新しく出来た北館の方に世界最大級のイルカ・シャチ水槽と水中観察窓(縦4m横39m)があり、イルカとシャチの優雅な泳ぎを見ているだけで1日過ごせそうだ。この水中観察窓では、普通は上から見下ろすイルカショーを水中から楽しむことができる。また、ベルーガ(シロイルカ)が国内初の繁殖に成功していて、7月17日に生まれたばかりの赤ちゃんを見ることができた。まだ泳ぎがへたくそなので、常に親が寄り添って水面近くで泳ぐ練習をしていてとても可愛い。
アクアトト・ぎふも設備の素晴らしさは相当なものだったが、名古屋港水族館の新館(北館)はそのさらに上をいく豪華なつくりだった。特に、水棲哺乳類がいかにして地上から水中へと生活の場を移していったかという進化の過程を追う映像など、知識欲を満たしてくれる展示が充実している。国立科学博物館のような面白さがあって、こういうものが大好きな僕にはたまらない水族館だった。
また、世界でもアルゼンチンのバルデス半島でしか見ることが出来ない、「野生のシャチが砂浜に乗り上げてアザラシやアシカの子供を捕食する」という有名なあの映像も見られる(これはアザラシの子供が満潮時の危険を学習するまでのわずか数日間しか見られない貴重な映像なのだ)。これらを集めたDVDが売られているに違いないと思って探したのだが、残念ながらVHSのしょぼい魚図鑑のようなものしか売っていなかった。設備は最新でもお土産は旧態依然としたままなのだと思ってがっかりした。代わりにクジラやシャチの陶器の置物を買った。ダサッ。
名古屋での夕食は『あつた蓬莱軒』のうなぎのひつまぶし。おいしゅうございました。そして全日空ホテルズ ホテルグランコート名古屋(超綺麗!)に一泊して帰宅。
次は沖縄美ら海水族館(おきなわ ちゅらうみ すいぞくかん)を狙ってます!
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