観てる最中あまりにもわけがわからなくて、これは宮崎監督の頭が変になったか、あるいは自分自身の頭が猛烈にバカになってるのか、そのどちらかだと思いながら観ました。観終わった時、一緒に観に行った二人が嗚咽を漏らしているのを見て、これはいよいよ物語を理解できてないのは俺だけだぞ……、この映画は感動する映画だったのか……、わからなかった……、と恐怖すら覚えました。映画館を出る時スクリーンのまん前を通るのですが、僕は映画の余韻に浸ってまだ席を立たない観客の方をじーっと観察し、どれくらいの人数が泣いてるかを確認せずにはいられませんでした。
よくよく考えると物語の背景というものは一切語られていなくて、理解できないのは当たり前のような気もします。それが気になって気になって映画に感情移入できなくなって、結果的に単純な恋の物語さえもはてなマークで塗りつぶされてしまった、ということなのかなと思いました。以下、僕が引っかかって先に進めなくなってしまった疑問点。ネタバレ注意。途中から疑問に疑問が重なってしまって、何が何だかわからなくなってしまい、本当はちゃんと背景が説明されているのによくわかっていないというところもあるかもしれません。
実際のところ、これらのことは気にしないでいるのが一番いいのかもしれません。でも僕は気になって気になって仕方なかったのでした。
ここからは推測ですが、宮崎監督はイラク戦争に心をとらわれていて、あんまりこの映画を面白くすることに力を注がなかった(そうすることが出来なかった)のかもしれません。映画のキャッチコピーにもなっている、「生きる楽しさ、愛する歓び」をシンプルに描くはずだったものが、戦争への怒りによって、どす黒く複雑怪奇でパラノイアックな話になってしまったのだと思いました。そのままだったらそれはそれとして受け入れられるのですが、最後の最後で無理にハッピーエンドになるために、余計にちぐはぐな印象になっています。
物語としては破綻している、でも映画としてはこれでいいのかもしれない、と思いました。74点。
MENU
冷麺最新5件の記事
冷麺最新3ヶ月
Amazonレコメンド