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2005年09月15日

バリ旅行記 5

第2日目 後半

ホテルのプールで遊ぶ欧米人客

マリンアクティビティに満足した後一旦ホテルに戻り、バリ料理の夕飯まで時間があったのでプールサイドでのんびり過ごしました。南国リゾートのプールサイドで、ベッドに寝っ転がってペーパーバックを読むっつーのが庶民の憧れじゃないですか! ジンガイ風のリゾートスタイルじゃないですか! なので『疵(きず)―花形敬とその時代』(文春文庫/本田靖春 著)を読みました。花形敬っつーのは、漫画『グラップラー刃牙』『バキ』で花山薫のモデルとなった実在の人物で、戦後の渋谷を制覇した暴力団安藤組の大幹部にして、ステゴロ(素手の喧嘩)無敗と言われた男です。格闘技経験はないんだけど、あの力道山ですら力の差を認めて闘うのを避けたっていう。結局2人組に刃物で襲われて殺されちゃうんですけど、自分自身は武器を使った喧嘩は生涯一度もしなかったっていう伝説の男。シビレル! この本が南国バリのプールサイドで読むに相応しい本だったかどうかは意見の分かれるところでしょうけども。とにかくやった。満足した。

で、バリ料理なんですが、『Bumbu Bali(ブンブバリ)』という有名レストランを嫁さんの従兄弟(ひさえちゃん)が予約してくれて、そのうえ奢ってくれました。やったね! この日運転手をやってくれたコンボン君にはひさえちゃんからvoucher(よくわかんないけど、お食事券? みたいなやつ)が託されており、それを持っていけばコース料理が全部タダなんだそうです。飲み物代だけ自分で支払えばいいっていう。ただしひさえちゃんが言うには「あのレストランは有名で美味しいけど、voucherの存在を忘れて普通に請求してくることがあるから、もしも食事代を要求されたらあたしに電話してきて。故意なのかそそっかしいのかあたしにもよくわからない」ということらしい。ちょっと怯えました。

ブンブバリのバリ料理 メインディッシュ

慣れた感じで(2回目なのにな!)ホテルの従業員にタクシーを呼んでもらい、ブンブバリに向かいました。ヌサドゥアのウェスティンからはとても近く、多分10分かからなかったと思います。店に入った瞬間「いぃぃぃいいらっしゃいませぇえええ。よろこんでぇええ!!」的な従業員全員の掛け声がかかり、ちょっとビビル。外から見ると「ここが本当に有名レストラン?」といった感じのしょぼくれた建物なんですが、中は非常にモダン且つバリ様式でかっこよかったです。バリにはこういうパターンが多くて、大体どの店も外から見るとしょぼくれてます。で、この店すっげえ繁盛してるんですよ。着いた時には既に予約で満席。次から次へとアポなし客が入ってくるんですが、受付で追い返されてて「ああ、予約してもらって良かったぁ」と思いました。家族5人の欧米人客は追い返されてもあきらめず、1時間半くらい待ってやっと席に通されてました。追い返されてもこの辺はそれほど栄えてる場所じゃないので、他にメシ食うところ探すのが大変そうなんです。ましてや子供かかえた家族連れではどうにもなんない。あとでわかったんですが、この日は週に1度のダンスの日で、レゴンダンスというバリ舞踊が店で見られる日だったんですね。だから異常に混雑してたみたいです。

前菜にほどよくスパイシーな串モノが出て、これが美味い! 牛串と鶏串と魚の練り物串です。こりゃあメインも期待が持てるなと思ったところでスープ。これも美味い。東南アジアの料理って香草がきつくて口に合わなかったりするわけですが、バリ料理は香草とココナッツがベースではあるものの、ほどよい感じで実に食べやすかったです。あんまりダラダラ料理が出てくるわけではなく、3つめがもうメインディッシュでした。写真のものです。赤唐辛子みたいなものが乗ってますが、これは飾り。「食べられません」と店員に英語で言われました。

痛恨のピクルス

ぷぷっ。このでっかい赤唐辛子、英語聞き取れなくて、間違って食っちゃうバカとかいるんだろうなー。などと思いつつ、ピクルスで口直ししてたんですが、ここで信じられない事態が!!

右の写真、わかりますかね? 緑の小鉢に、瓜みたいなキュウリみたいな緑のピクルスと、オレンジ色のニンジンみたいなピクルスがありますでしょ。これもまた美味しくてボリボリ食ってたんですが、オレンジ色のピクルス食った瞬間、俺、顔面蒼白。動悸、息切れ、眩暈。本気で眩暈しました。地面グラグラ揺れてたもん。なんていうか、もう「助けて!」としか言いようがなかった。こう、喉を掻っ切られて血が噴き出して、どうやっても止めようがない、死ぬ以外の未来像が見えないっていう感じの絶望感。これ、世界最強クラスに辛い、唐辛子だったんです。掛け値なく人生最強に辛かった。本気で死ぬかと思った。わたくしごとですけど(このサイト丸ごとわたくしごとだっつーのね!)、私、逆流性食道炎という病を患っておりまして、この病気で最もいけないのが、辛いものを食うことなんですよ。辛いもの食うと胃酸が食道に逆流して、粘膜が焼け爛れて下手すると昏倒するっていう……。

もうこれで何がなんだかわからない意識混濁状態に陥りまして、まだ手をつけてなかったメインディッシュの味は全くわからなくなり、というか一口も食えなくなり、華麗なレゴンダンスは悪魔崇拝の邪悪な踊りに見え、一刻も早くホテルに戻って横になることだけを望む単細胞生物みたいな存在になりました。思考能力が一切なくなり、ただ、横に、なりたい、だけ。オ、オレ、カ、カ、カ、カエリタイ、……。ワタシハ…シンゴ……。みんなも気をつけてね! 暗くてよく見えないから! ニンジンだと思って食ったら死ぬから! 失敗続きの今回の旅行で、最もきつかった失敗でした。

あ、あと帰りの会計では案の定全額請求されました。「Voucher! Voucher!」って叫んだら「Oh! I'm sorry.」とか言って結局飲み物代だけで済みましたけど。なんか故意っぽかった。



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