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テニアン - サイパン旅行記 1-3

2日目後編 サン・ホセ村 - カジノ

14:30。ブロードウェイ半ばで引き返し、サンホセ村のフレミングストアというお店を目指しました。ここは元は名鉄フレミングという名のホテルだったんですが、今は「名鉄」が取れてただのフレミングになってます。ホテルとスーパーとレストラン(ドンニ味噌ラーメンが美味いらしい)が全部くっついてるので個人旅行者には便利なお店です。話によると中国系のスーパーの方が値段も安く、いろいろ珍しいモノがあって面白いらしいんですけど、場所がよくわからなかったのでフレミングに行きました。ここならガイドブックにも載ってます。

普通のなんてことないスーパーなわけですけど、生鮮食品のところが面白いんですよねー。切り身じゃない丸ごとの魚がパックされて冷凍で売られてるんですけど、ブダイとか売ってんのね。ブダイって、ハワイでも見たあのすごい色彩の魚。地味な色の魚に慣れてる日本人としてはあんまり食欲がわかないわけですけど、スーパーででーんと売ってるわけですから、数ある魚の中でも美味い方なんでしょう。あとはタロイモや、地元で採れたカボチャの一種なんかが売ってました。基本的にテニアンは食材を輸入に頼ってるところなので、バリのように安くて美味しいフルーツは楽しめません。

フレミングでは飲み物(超必須)とスナックと、あと自分用お土産にフレミングのオリジナルTシャツを買いました。従業員さんが着てるやつ。いやいや、意外にかっこいいんだってコレ。テニアンの遺跡「ラッテストーン」が描かれてて、普通にかっこいい。普通に着れる。『DUETTRIO』さんのところに詳しく載ってます。ネイビーと黒と2枚買っちゃった。

フレミングからパラダイススクーターレンタルまでは10分とかからず着きます。バイクを返却してホテルに戻りました。2時間じゃ全然足りないわー。スクーターは一日レンタルがオススメです。


19:00。疲れて寝てしまいました。起きたらこの時間。バイクはもうないからレストランに行くには大変だし(何しろホテル以外の場所は全部真っ暗)、かといってホテル内のクソ高い日本食レストランでは食いたくないし、2日続けてピザはイヤだし、さてどうしようかというところで思い出しました。「今回はちょっと多目に$1500のお小遣いを持ってきた」と1日目に書いたわけですけど、ホテルの名前でもうバレバレかと思いますが、カジノですカジノ。カジノで豪遊したい! 豪遊には程遠い軍資金ですけど、何しろ初めてですから、破滅しない程度にちょこちょこ遊ばしてもらいたい。そのためのお小遣いです。一応$500くらい使おうかなーと思ってたんですけど、元々あんまりギャンブルは好きでも得意でもないんで、まずは中国人韓国人の皆さんの豪快な賭けっぷりを、カジノ併設のカフェで観察することにしました。

タイ米のボソボソするチャーハン($6くらい。安いけど普通に不味い)を食いながら見てたんですけど、なーんだ、そんなに豪快でもない。スロットマシーンは金額ごとにシマが分かれてるんですけど、最低金額の10セントのシマにみんな集まってんのね。あ、シマってわかりますか? 多分パチンコ業界用語なんですけど、台がずらーって並んでる1区画をシマって呼ぶっていう。だーれも$1マシンとかに寄り付きません。あと関係ないけど思いっきりドラクエ。ドラクエじゃんこれ。ドラクエのカジノでならした俺には楽勝だわこれは(違う)。

あ、すいません、カジノはですね、プライバシー保護のため写真撮影が禁止だったので、この写真はイメージ映像です。やらせです。ハメコミ合成です。デジカメ持って中に入ったら目敏く見つかってマジで没収されました。ちゃんとあとで返してくれましたけど。

で、俺がちゃんとルールを知ってるギャンブルっつったらブラックジャックしかないので、ブラックジャックのテーブルを舐める様に観察しました。テーブルには「Min$25 Max$2500」とか書いてあります。つまり1回につき最低$25賭けなくちゃいけなくて、最高で$2500まで賭けられるってことですね。って、高っ! 無理! 4回負けたら$100じゃん! しばらく眺めてると、ミニマム$5の卓が立ちました。そっちに移動して、また後ろからじーっと眺めます。

まあ、やってることはドラクエのカジノと一緒なわけですけど、何しろボタンがない。AボタンとかBボタンとかあるわけないから、「もう一枚くれ(Hit)」とか「もういらない(Stay)」とか手のサインがあるわけです。ちょっとビビりますよね。ビビりません? 俺はビビる。恐がりだから。でもカジノ入り口に各ゲームのルールとかやり方が詳しく書かれた日本語のチラシが置いてあるんです。それ読めばOK。うずうずしながら見ていると、優しそうな女性ディーラーが「ほらほら、あんたも物欲しそうに見てないで入りなさいよ。さあ、座った座った」ってウィンクしながら手招きしてくるんです。フッ、仕方ねえな……、というハードボイルドな表情を作ろうと努力したんですけども、
\(^o^)/ ワーイ!!!」
みたいな、小学生みたいな笑顔だったことは間違いありません。みようみまねで$100札をテーブルに叩きつけると、赤い$5チップを20枚、その場でもらえました。チップがずっしり重くて気持ちいいのね。ゲーム中ずっと指でいじってたんですけど、これはあんまり良くないみたい。「え? もっとベットするの? しないの?」みたいにディーラーに思われるので。

そんでねー、やり始めたんだけど、やっぱ手のサインが格好悪いんだ! 慣れてないから! もうゲームに勝つとか負けるとかじゃなく、いかに格好よく手のサインを出すかの勝負になってたからね。アホかっていう。

「HIT」(もう一枚カードくれ)のときは、指でテーブルをひっかくような感じというか、手前にカードを引っこ抜くような動作をすることになってるんだけど、「吾輩はブラックジャック歴56年である」みたいな顔した白髪の欧米人とかは、ただ単に「コツンッ」って人差し指でテーブルを叩くだけみたいな感じなんですよ。かっけぇえええええ! そんで「Stay」(もうカードいらない)のときは、手のひらをテーブル上でヒラヒラって横に動かして、いかにも「もう要らん」って感じにするんだけど、これがまた俺がやると決まらないわけです。だせえの。ド素人丸出しの構えなの。老人がやるとかっけえの。負けた。ゲーム以前の問題です。

そんなこんなで、$100分のチップをあっという間に吐き出し、さらに$100札をチップに替えたんですけど、3時間ほど遊んで眠くなってきて、ハッと気付いたら手元には$230オーバーのチップがありました。勝ってる勝ってる。心なしか、手のサインも格好よくなってる。スプリットとか、ダブルダウンとか、インシュランスとかいう、こまっしゃくれた技も隣の席の人のやり方見て覚えてきてる。カ、カジノたのしぇええええええ!

今すぐ東京都は公営カジノを作るべきです。続く。

おまけ写真 3

2006年08月03日



テニアン - サイパン旅行記 1-2

2日目前編 タチョンガビーチ - Minako's

11:00。旅の疲れで早起きできず。ただこの日は曇りで、時折スコールに襲われるという悲惨な天気だったので、早起きしてビーチに出るという雰囲気でもなかったんですけど。とりあえずダイナスティの目の前にある2つのビーチ、タガビーチとタチョンガビーチに行ってみました。

タガビーチは昔この島の王族のプライベートビーチだったという由緒正しいところで、ひっじょうに綺麗でした。でもなんか泳ぐって感じでもない。観光スポットとして写真撮影だけしておけばいいかなっていうところです。そこから南にちょっと歩くとすぐにタチョンガビーチです。ここが、ザ・テニアン。テニアンのビーチで遊ぶと言ったらすなわちタチョンガビーチで遊ぶということになります。すっげ綺麗。すっげ魚いる。波さえ穏やかなら信じられんくらいの透明度の海が見られます。でも不思議と人が少ないんですよね。みんな何やってんだか。

テニアンでもサイパンでも思ったんですけど、この北マリアナ諸島ミクロネシアという場所はいまや日本人のためのリゾートじゃないってことです。もうね、「サイパン行ってきたけどさ〜、日本人ばっかでうんざりしちゃったよ」「おまえもその一人やろがい!」なんていう(日本人にとっての)良き時代はとっくに過ぎ去ってるんです。今ここは間違いなく中国人と韓国人のためのリゾートです。彼らの経済力をまざまざと見せつけられる土地と化してます。今回サイパン・テニアンで見た観光客は4割5分が中国人、3割5分が韓国人、残る2割が日本人って感じでした。正直なところ、肩身が狭い感じでした。欧米人から見たら見分けつかないんでしょうけど、不思議と我ら東アジア人はお互いの国籍を瞬時に見抜けますよね。海パンが異様に短いから(違う)。

ホテル内で信じられない光景を幾度も目にしました。あの大理石の豪華ロビーをですね、素っ裸にガウン一枚だけ着て(パンツくらいは穿いてるのかもしらんけど)、裸足でぺたぺた歩いてたり、そのままエレベーターに乗り込んできたりするんですよね。マジ、ギョッとする。ここが東アジア人しか宿泊してないホテルだからなんとなく許されちゃってますけど、こんなもん欧米だったら通報モノじゃないですか。なんかですね、高度経済成長時代の、30年くらい前の日本人が世界の観光地で笑いものにされていた恥ずべき振る舞いを、過去への鏡として無理矢理見せ付けられているというか、なんとも言えない複雑な気持ちになりました。単純に「マナー悪いな……」って思えないんですよ。多分30年後にはまたどこかの経済発展地域の人たちが同じことをやってて、それを見た中国人韓国人が「マナー悪いなーあそこのやつらは」って思うんじゃないかなと。

話が恐ろしくズレましたけど、とにかく中国人韓国人がほとんどビーチにいないんです。恐らくカジノにハマってるか、あるいは大型観光バスに数十人と乗り込んで、とおりいっぺんの島内観光に出かけてるんでしょう。

12:40。貧乏日本人の俺ら夫婦はレンタルスクーターを借りて島内観光をすることにしました。どういう法律になってるのかよく知りませんが、とにかく免許不要。さらに50ccですけど2人乗りができます。ヘルメットも貸してもらえますが、多分かぶらなくても誰にも怒られないと思います。というか島内でポリスを一人も見かけなかったので、事実上無法地帯です。しかも島内に信号がひとつもありません。タクシーも一台もありません。路線バスは……あるのかな? よくわかりません。ガソリンスタンドは村に3つしかありません。北部に行くと、人っ子一人いません。牛しかいません。事故るとすれば、砂利道で転倒する以外にありません。レンタカーもありますが、どうせだったら免許不要で誰でも乗れるスクーターに乗って、風を感じて走るってのがテニアンではいいと思います。日焼けに気をつけないと悲惨なことになりますけど。

日本のテニアンファンサイト(?)の大御所(?)でやたらオススメされている『パラダイススクーターレンタル』(タチョンガビーチにある)というところで、とりあえず2時間借りました。スタッフが全員日本人なので超安心。詳しい島内マップをくれて、「ここは砂利なので危険です」「ここも危険なので行かない方がいいです」「ここは是非見てきてください」と説明してくれます。YOKOさん(カワイイ)が説明してくれます。

ぶっちゃけ原付に乗るのは小学校6年生以来(こらっ)なのでおっかなびっくりだったんですけど、エンジンスタート→即ウィリー→ガシャーンという事態は避けられました。それは小学校のときやった。でもスクーターが非力で、2人乗りだと上り坂に不安を覚える感じでした。あとセルでスタートできなくて、キックなんですよ。人のいない北部でエンジンかからなくなったら死ぬな、と思いました。そういう不測の事態に備えて携帯電話を貸してくれます。何かあったら屍は拾ってもらえそうです。

13:00。走り出してすぐに雲行きが怪しくなってきたので、速攻レストランに入りました。mixiのテニアンコミュでも評判のローカル御用達レストラン『Minako's(ミナコス)』です。カレーが美味しいらしいので、ポークカレーとチキンカレーを注文しました。確か$5くらい。美味い。マジ美味い。なんか食べたことがない味。あと野菜たっぷり。セロリがしゃきしゃき(セロリ嫌いの人でも多分食べられる)。サービスであまあまアイスティーが出る。残念ながらビールはない。ミナコという名前から日本人経営? と思いましたがフィリピンの人だそうです。ここはオススメです。不味いコーヒーしか飲めないテニアンで、唯一美味いコーヒーを出してくれるそうです。

ここでちょっと想像を超える大スコールが襲ってきて、店から出るに出られなくなりました。スクーターは2時間しか借りていないので、このままではどこにも行けずに終わりそうです。ようやく空が晴れ上がった頃には既に1時間が経過してました。ここからブロードウェー(島を南北に縦断する唯一といっていいちゃんとした道路)を延々と北上する予定だったんですが、道半ばで引き返して、サン・ホセ村に向かいました。買出しです。

2日目はさらに後編に続きます。

おまけ写真 2

2006年08月02日



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